柔術稽古日誌「転がると筋肉痛?」
力をどう使うかではなく、力をどう使わないかという術理。
ですから本来なら稽古で筋肉痛になるはずがないのですが、道場に入門すると最初は殆どの人が筋肉痛になります。
特に転がる稽古(受身)が最初は筋力に頼った動きになってしまい筋肉痛になってしまうようです。
ここでひとつ質問です。
イラストA、B、Cを見て、より筋力が必要なのはどれでしょうか?

色々な答えがあるとは思いますが、多くはA<B<CというようにCが一番筋力が必要と思われる方が多いかと思います。
実は正解は全く逆。
A>B>Cという風になり、一番筋力が必要なのはAになります。
嘘だ〜、と思う人もいると思いますので補足します。
まずA、B、Cの状態ですがこれは静止した姿勢ではありません。
もしそれぞれの姿勢で長時間保つとなれば、当然Cの姿勢が一番きついと思います。
A、B、Cは立った状態から転がるまでのプロセスを瞬間的に切り取った姿勢です。
例えば立った状態が10という力を使った状態だとします。
これは言い換えれば重力に拮抗して姿勢を維持しているわけです。
ということはしゃがんでいくというのは力を10から9,8,7・・・3,2,1という風に減らしていけば重力に従って自然に落ちていきます。
柔術における転がり方というのはまさにこの方法なので、転がる時は立っている状態の時以上に力を入れるということはないのです。
ところが転がる時にA<B<Cという風にだんだん力が余計に入ってしまう人が多いんです。単純に言えば、転がることが慣れていないからということなんですが、それを指摘して力を抜きながら転がってごらんと言っても最初はほとんどの人ができない。
結果として、転がる稽古をすると立っている時よりも筋力を使うので筋肉痛になってしまうのです。
今まで色々な人達を見ていると若い人ほど筋肉痛になる率が高いですね。
中には稽古中に太ももがパンパンにつって「すみません、ちょっと休憩していいですか・・・」といった若い男性もいました。
その男性にしてみれば転がる稽古はほとんどスクワットの筋トレなみだったんでしょうね。
柔術はまず転がれるようになることがはじめの一歩です。
極端な言い方をすると転がれないうちはまだ柔術の技の稽古をしても意味がないとも言える。
そうは言っても転がるのは決して難しいことではありません。
実際に、稽古をしていると、誰でも自然に力を抜きながら転がれるようになりますから。
とりあえず転がることを怖がらず、安心して力を抜いて猫のように柔らかく転がりましょう。
これぞまさに「あん(安)ころ(転)猫」ですね(^。^)
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