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柔術稽古日誌「転がると筋肉痛?」

八光流柔術の技法は全て脱力によって行います。
力をどう使うかではなく、力をどう使わないかという術理。
ですから本来なら稽古で筋肉痛になるはずがないのですが、道場に入門すると最初は殆どの人が筋肉痛になります。

特に転がる稽古(受身)が最初は筋力に頼った動きになってしまい筋肉痛になってしまうようです。

ここでひとつ質問です。
イラストA、B、Cを見て、より筋力が必要なのはどれでしょうか?

筋肉痛1
色々な答えがあるとは思いますが、多くはA<B<CというようにCが一番筋力が必要と思われる方が多いかと思います。

実は正解は全く逆。
A>B>Cという風になり、一番筋力が必要なのはAになります。


嘘だ〜、と思う人もいると思いますので補足します。

まずA、B、Cの状態ですがこれは静止した姿勢ではありません。
もしそれぞれの姿勢で長時間保つとなれば、当然Cの姿勢が一番きついと思います。

A、B、Cは立った状態から転がるまでのプロセスを瞬間的に切り取った姿勢です。

例えば立った状態が10という力を使った状態だとします。
これは言い換えれば重力に拮抗して姿勢を維持しているわけです。
ということはしゃがんでいくというのは力を10から9,8,7・・・3,2,1という風に減らしていけば重力に従って自然に落ちていきます。

柔術における転がり方というのはまさにこの方法なので、転がる時は立っている状態の時以上に力を入れるということはないのです。

筋肉痛2ところが転がる時にA<B<Cという風にだんだん力が余計に入ってしまう人が多いんです。

単純に言えば、転がることが慣れていないからということなんですが、それを指摘して力を抜きながら転がってごらんと言っても最初はほとんどの人ができない。
結果として、転がる稽古をすると立っている時よりも筋力を使うので筋肉痛になってしまうのです。

今まで色々な人達を見ていると若い人ほど筋肉痛になる率が高いですね。
中には稽古中に太ももがパンパンにつって「すみません、ちょっと休憩していいですか・・・」といった若い男性もいました。
その男性にしてみれば転がる稽古はほとんどスクワットの筋トレなみだったんでしょうね。

柔術はまず転がれるようになることがはじめの一歩です。
極端な言い方をすると転がれないうちはまだ柔術の技の稽古をしても意味がないとも言える。

そうは言っても転がるのは決して難しいことではありません。
実際に、稽古をしていると、誰でも自然に力を抜きながら転がれるようになりますから。

とりあえず転がることを怖がらず、安心して力を抜いて猫のように柔らかく転がりましょう。

これぞまさに「あん(安)ころ(転)猫」ですね(^。^)



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| 稽古日誌 | 14:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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柔術稽古日誌「抜きは見えない」

GW特別稽古会で肩の浮遊感覚を掴んでもらった。
しかしせっかく肩が動いても肘が固まってしまっては元も子もない。

肘をいかに居つかないようにして抜いた状態を保つか。

肘の抜きを確認する為にこんな稽古をしてみた。

肘の抜き1まず最初に腕を掴んでもらった状態で肘を固定したまま手を上げてつかまれた手を外してみる。
この方法だとかなりの力があっても外すのは難しい。

今度は、肘が固定しないように、相手の手首の下に肘を潜り込ませるように動いてみる。
こうすると今度は苦もなく相手の手から手を外すことが出来る。

要は肘の部分がロックしないように動き続けると言うのがポイントとなる。

この原理は試してみれば誰でも同じ結果がでると思う。
しかし、この方法だと動きが大きくなるし、肘を動かす為には姿勢がどうしても崩れてしまう。

そこで、もう一歩この感覚をすすめてみる。

肘が動かせるというのは居着いていない、つまり抜きが出来ているということである。
そして、いつも言っていることだが、抜きというのは動きではなく状態。
抜きに関しては過去記事も参照。


そこで今度は肘を動かさないて、抜きの状態をつくって同じことをやってみる。

肘がちゃんと「抜き」の状態になっていれば、先ほどの肘を動かした時と同様に手が簡単に外れるはず。
肘の抜き2
面白いのが、肘がロックして居着いた状態と抜いた状態の動きはどちらも傍目には全く同じであるということ。
しかし結果はもちろん手を握っている相手の感覚も全く違うものとなる。

つまり「抜き」というのは本来、目に見えないものなんです。
だからこそ技として有効だし、逆に言えば、目で見てわかる抜きでは技にはならない。

最初はなかなかわかりづらい感覚だと思うが、肘が居着いた状態、抜いた状態を比べてみて、自分や相手の感覚の変化をよーく観察して感じてみてください。

どんな動きでもそうなのだが、身体の使い方の原理そのものは非常に単純なものが多い。
ただし、その原理を見えない状態まで磨き上げいくのが大変なんです。

偉そうな事を言いながらも私もまだまだ「見える」技の範疇からは抜け切れません。
ゆっくりと稽古を楽しみながら一歩ずつ進んでいこうと思います(^。^)

| 稽古日誌 | 20:41 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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柔術稽古日誌「GW特別稽古会」

GWの稽古会は15名という大勢の方が参加してくれました。
当初の予定では3時間もあるからのんびりゆっくりと稽古をするつもりでしたが、大人数だったことであわただしくなってしまったのは反省点ですね。

それでも門人の多くは初対面の人との稽古で、人が違うとどれだけ感覚が違うか、またその違いをどうやって言葉にしながら稽古していくかということで色々勉強になったと思います。

一般からの参加者の方にはゆっくりと手をとってあげられる時間が少なかったのは申し訳なかったですが、柔術の入り口としての身体の使い方などは体験してわかっていただけたのではないでしょうか。

今回は「腕の使い方」がテーマで、「肩」「肘」「手首」と3つの部位を稽古をしました。

人間の腕は一本の棒ではありません。
手首と肘にも関節があるのですから三節根(ヌンチャックの3本版みたいなのです)のイメージです。

しかし、普段の生活のなかでは無意識に腕を一本の棒のように使っている人が多いのです。
ですので、今回の稽古で皆さん苦労していたのが脱力そのものというよりも肩、肘、手首をそれぞれ独立して動かすという感覚。

肩を動かすと肘も動く、手首を動かすと肘も動くというようにどうしても腕の動きが大雑把で、肘だけ、肩だけ、手首だけというように独立して動かすことができないのです。

普段の稽古でもこういった腕を分解して使うことはやっているのですが、今回の稽古では特にそこを集中的にやりました。

肩の動きを知ってもらうために今回の稽古でこんなことをしてもらいました。

肩浮遊ペアになって一人がもう一人の肩をしっかりと押さえます。
その状態で押さえられた人は肩を動かしてみる。

やってみるとわかりますが、どんなにしっかり押さえようと肩は簡単に動きます。

肩を両手で押さえても同じです。
男性が女性の肩を押さえてもやはり動きます。

なぜか?

簡単に言えば肩(主に肩胛骨)は固定されてないからです。
イメージとしては宙に浮いている感じです。
だから可動する方向も自由自在です。

動く方向がわかっていれば押さえることができますが、どんなに力強く押さえたところでしょせん一方向に対してだけです。
対して肩はあらゆる方向に動かせるのだから押さえられるはずがありません。

この肩の動きを理解しておくと腕の使い方が変わってきます。

あれもこれもやりたいことはいっぱいあったのですが、3時間はあっという間でしたね。
今度は丸一日つかって本当にじっくりゆっくりとした稽古もしてみたいですね。

参加された門人及び一般の皆様、ありがとうございました。

| 稽古日誌 | 16:41 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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柔術稽古日誌「2本足?4本足」

立っている人間を崩す時に、どうしても2本の足、つまり2点で立っていると考えてしまう。
これは立っている人間を竹馬のように考えています。

竹馬
もし本当にこの状態であれば、竹馬の一本をはずしてしまえば、残り一本で立っている人を崩すのは簡単です。

ところが人間のバランスというのはそう簡単ではない。
足の裏というのは思った以上に広く、それは点というよりも面なんです。

柔術では2点ではなく4点、足の裏をつま先側、踵側の二つに分けて考え、それが左右だから人間は4つの点で立っていると考えます。
イメージとしては椅子です。

足の裏4点
実際に椅子をイメージしてみるとまず4脚で置いてある椅子は安定していて崩れずらい。
次に椅子をどちらか左右に傾けてもまだ2脚は地面に接しており先ほどよりも不安定になるがまだ安定している。
しかしその椅子をさらに前後に傾けると1脚になります。
この状態であればまさに一点で地面に接しているだけなので椅子をどちらに崩そうが簡単です。

これと同じ状態を人間の足で作るのです。

稽古の中で、いったんバランスが崩れた相手が技をかけている最中にバランスがまた戻って安定してしまうということがあると思います。
これは足を2点で考えてしまうため、せっかく一時的に相手の重心を片足の一点にしてもその一点が前後にぶれることで片足がまた2点に戻ってしまうからです。

具体的には相手の片足の踵側にバランスを崩しているのに(この時はつま先が浮いている状態)、腕を引いた時につま先がまた地面に接して2点になってしまうということが多いです。
4脚をいかに1脚にするか、そして1脚になったものをいかに最後まで保つかというのが崩しのポイントです。

ただし、最初にも言ったように、足の裏はというのは案外広いんです。
そういう意味では足の裏は細い竹串を束ねたように無数の点でバランスをとっているとも言えるので実は4点どころか何十、何百という接点を持ちながら立っているともいえます。

それでも、相手のバランスを考えたときに地面との接点を2点ではなく4点で考えるだけでも崩す方向がイメージしやすくなります。

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ゴールデンウィーク特別稽古会

日時 5月4日(金) 13時〜16時
一般の方も参加できます。
詳細はコチラ


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| 稽古日誌 | 11:54 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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柔術稽古日誌「手話でもできるもん」

4月に入ってから体験入門者が増えていきました。
老若男女まさに色々な人がやってきます。

道場を始めた頃は誰もが初心者なので入門者が来る度に稽古内容をリセットして同じことを繰り返し教えていました。

でも最近は稽古に慣れた人が増えてきたので、新しい入門者がいても先輩門人がアドバイス出来るので最初からスムーズに稽古を進めることが出来ます。

そういう意味では、後から道場に入門する人達は恵まれている気がします。
私自身も手探り状態で稽古をしていた最初の頃に比べて段々と稽古の流れも固まってきたし、何より道場に一歩前を進む先輩がいるというのは非常に学びやすいと思います。

私も昔、道場で稽古していた時は師匠はもちろんですが、素晴らしい稽古仲間に恵まれていたことが今でも八光流柔術を続けている理由のひとつでもあります。
道場といっても師匠と弟子の二人きりで成り立つものではありません。
やっぱり一緒に稽古を楽しむ仲間がいるからこそ長く続けることが出来るんだと思います。

水曜日の田町クラスにはろう者の女性が体験入門に来ました。
武道には興味があったけどコミュニケーションの問題で諦めていたのだが手話の出来る武道の先生がいるということでうちを見つけて来てくれたそうです。

正直な話、問い合わせがあった時は私自身は手話が出来るとしても他の人達とのコミュニケーションはどうか、という心配がありました。
しかし彼女は口話(口の動きを読んで会話する)も非常に上手なので手話が使えない人もコミュニケーションはとれます。

私は手話を交えながら彼女に技のやり方などを説明。
しかし身体感覚を言葉で説明するのだって簡単ではないのに、手話となるとさらに難易度アップ。
最近手話もほとんど使っていなかったので単語が出てこなくて結構しどろもどろ。
彼女の口話に助けられながら手話でなんとか説明しました(^_^;)

体験入門後、彼女から正式に入門したいと連絡がありました。
ろう者と聴者が混ざってのクラスは初なので、始まってから色々と課題は出てくるとは思いますが、とりあえずモデルクラスとしてやってみることにしました。

というわけで、水曜の18時30分、田町クラスはろう者の方の入門を受け入れてます。
他の場所、曜日のクラスでのろう者の受け入れは、田町クラスを進めながら可能であれば広げていく予定なのでまずはろう者の方、また聴者でも手話に興味がある方、手話を学びながら八光流柔術の稽古をしたい方はぜひ水曜日の田町クラスへの入門をお待ちしております。
手話で学ぼう
いずれ手話をメインとしたクラスを作ってもいいかなとも思ってますが、まずは今出来ることからひとつひとつ取り組んでいこうと思います。

| 稽古日誌 | 22:32 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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G・Wに柔術なんていかが

ゴールデンウィークに参加オープン型の稽古会を行います。

最近「セラピスト・カウンセラーの為の勉強会」の予定はないのですかという問い合わせが立て続けにありました。
この勉強会は好評ではあったのだが、道場の方が忙しくなってきたこともあり最近は休止中だった。

それに最近は柔術をどんな分野で活かすにしても柔術の基礎を飛ばして最初から応用的なものを学ぶよりも柔術そのものをしっかりと身につけていった方が近道なんじゃないかという思いもあります。

実際、うちの道場に入門されている方で柔術の稽古をしながら、そこで得たものをご自身の職業や人間関係、日常生活の動作、スポーツや他武道等へ自分自身で活かしている方も多いです。
柔術をちゃんと基礎から積み上げていけば、他の分野へ応用することは自然に出来るようになるんです。
というわけで本当は柔術を学ぶなら稽古を継続してちゃんと身につけて欲しいなと思っています。

じゃあ単発の稽古会は意味がないのかと言えばそうでもない。
昨年の「セラピスト・カウンセラーの為の柔術勉強会」は対象者を限定したこともあり、テーマを絞って集中して学ぶことで内容的にはかなり濃密な指導をすることが出来たと思う。
身体作りという意味では1回、2回の勉強会では簡単には変わらないかもしれないけどそれぞれの分野ですぐに活かすこと出来るようなヒントはかなり伝えることは出来たと思っています。

最近は八光流柔術に興味を持って問い合わせをしていただける人も多くなってきたのだが距離や時間の都合で通いたくても定期的には通えないという方も少なからずいらっしゃいます。
私もひとりでも沢山の人に柔術を楽しんでもらいたいという想いもあるので、今回は久しぶりに単発で参加できる稽古会を催すことにしました。

この稽古会は特に対象者を職業などで絞りませんが、テーマを決めておくのでその内容にご興味のある方がご参加下さい。
武道の技というよりは身体の使い方というところがメインとなりますので武道という枠にとらわれずどのような分野の方でもご参加いただければお役に立つかと思います。

テーマ「手の使い方」

・指・手首・肘・肩それぞれの抜き
・相手の触れ方
・ぶつからない動き
・腕の伝達ライン

このあたりをやる予定ですが、上記の内容全部やれるかどうかは進行次第です。
実際、内容に関しても参加者の経験、職業なども見ながらある程度臨機応変に変化させていくつもりです。


日程 5月4日(金曜日)
時間 13時〜16時
費用 門人 2500円、一般 6000円
場所 馬橋近隣施設(馬橋駅より徒歩5分位)
手の使い方
・氏名
・年齢
・性別
・武道・スポーツ歴
・参加動機

上記項目を書いて

hakkouryu@gmail.com

にお申し込み下さい。


申し込みを頂いた方には個別に会場等の詳細をメールでお知らせさせていただきます。
また何かご質問などがあれば上記メールにお問い合わせ下さい。
メールをいただければ当日もしくは翌日には必ずメールを返信いたします。
もし、申し込みをしたのに返事が来ないという方は、何らかの事情で未着の可能性もあります。
お手数ですがもう一度メールしていただくか携帯に直接ご連絡下さい。

090-4597-2623 広沢成山

| 八光流柔術 | 13:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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柔術稽古日誌「どこから動く」

棒を使って稽古してみた。
といっても武器術というわけではなく、柔術の感覚を掴むための補助として棒を使ってみた。

相手に腕を掴まれるとどうしてもその部分に意識がいってしまうし、そこを動かそうとして力が入って相手とぶつかってしまう。
相手とぶつからないように動くにはどうしたらよいかというのを棒を使って検証してみる。

棒で押す1まず、棒を正面に両手で持った状態で立ってもらう。
正面からこの棒の先端を上下にぶれないように真っ直ぐ押してみると相手が簡単に崩れる。

次に、相手が棒を持っている近くを掴んで同じことをやってみる。
するとさっきと比べて相手がうまく崩れないのがわかる。

細かい要素も色々あるのだがここでは単純に動き出す場所の変化という点に注目してみる。

棒の色々な位置で試してみるとわかるが、相手より一番離れた先端を押した時が一番楽に相手が崩れる。
この感覚を確認した上で今度は棒ではなく自分の腕で同じことをしてみる。

腕を掴まれるとどうしてもそこを動かしたくなる。
しかし先ほどの棒で考えると掴まれている所に近いとこほど相手とぶつかる。
では、どうすれば良いかと考えると自分の腕が棒であるならば一番先端、肩の後ろから押し出すように手を動かしてみる。

やってみると先ほどの棒と同様にあっさりと相手が崩れる。
そのあっけなさに普段、力が入って相手とぶつかって苦労している門人もちょっとポカンとしてしまう。

要は相手と力がぶつかるというのは接触面から動かそうとするから相手もすぐに感知しておさえてくるのです。
ならば動き出しを接触面じゃないところにすれば当然、相手には動き出しが捉えづらくなります。
棒で押す2

イメージとして、「前に出る」ではなく「後ろから押される」という感覚がわかりやすいかもしれません。

ちょっと面白い方法として第三者が取りの肩とか腰の辺りを背後からすっと軽く押すだけでも相手がガクッと崩れます。

武道をされている方なら、自分でやっても全然技がかからないのに先生が身体に手を触れてもらうだけで急に相手が崩れてしまうなんて経験があるのではないでしょうか。
これは接触面を動かそうと居ついている身体が、手を添えることで動き出しの部分が変わるというところがポイントなんです(もちろん、他にも細かい要素はありますけどね)


柔術の技はどうしても掴まれたところばかりに意識がいってしまいますが、自分の腕を一歩離れたところから動かすという感覚が大事です。



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| 稽古日誌 | 15:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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柔術稽古日誌「上手な稽古」

金曜日の稽古では、初段と二段の型を分かれて稽古した。
普段は型とは関係ない稽古をすることが多いのだが、この日はたまたま稽古の前に二段の人が型の復習をしていたのでそのままその流れで型稽古することになった。

いつもなら相手を次々と変えながら技の稽古をすることが多いのだが、今回は同じ相手とじっくり時間をかけて型を研究するという形での稽古に。

型は初段の人も二段の人も腕押捕をメインに稽古。
八光流柔術の型というのは同じ名前の型が段位が変わるごとに違う技になってくる。
なので腕押捕と言っても初段と二段では全く違う。

二段の腕押捕は本逆と言われる関節技が入ってくるのだがこれが難しい。
関節技なので力づくでもやれば痛いのは痛いのだがそれでは技とは言えない。
なるべく相手に痛みを与えないように関節技を極めるというのが重要。

その為には、必ず相手の崩しが必要になってくる。
そしてその崩しの術理というのが初段の腕押捕にある。
だから初段の型でしっかり崩しの感覚を掴んでいれば二段の腕押捕もスムーズに関節を極めることが出来る。

それぞれで門人達があーだこーだと工夫しながら稽古しているのを私がちょこちょこっとアドバイス。
このクラスは私以外にも師範が2人いて、門人達もうちの道場ではベテランが揃っているので、稽古の仕方が上手い。

何が上手いのかっていうと、技の感覚をお互いに伝え合いながら稽古が出来るという点。

「その方向だと力がぶつかる」
「肘の緊張が強いかな」
「あとちょっとだけ前に出てくると崩れる」

と言う風に、感覚をお互いにフィードバックしながら技をより精度の高いものに近づけていく。


身体感覚というのは非常に言葉にしづらいものなのだが、稽古に慣れてくると段々と身体感覚を言葉にして伝えられるようになってくる。
これが出来るようになると正直な話、師匠がいなくても稽古は成り立つ。
身体の声
実際、このクラスの門人達は稽古の材料を与えればそれを使ってどんどん料理し始めることが出来る。
ただし、変な料理になっていきそうな時は軌道修正しますが(^_^;)

自分の身体の声を聞き、それを言葉にする。
同時に相手の身体の声も聞き、それも言葉にする。

自分だけじゃなく相手とも身体感覚を共有するというところも柔術の稽古の面白さなんだと思います。



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| 稽古日誌 | 22:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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柔術稽古日誌「20年越しの入門」

日曜日の稽古には地元で八光流柔術の道場をやっているM本師範が稽古に来てくれましたので門人達への指導をお願いしました。

前回の日記でも書いたように八光流柔術といっても師範によって技の使い方や理論などが違います。
それは単純に優劣をつけるものではなく、師範ひとりひとりが持つ個性なので自分とは違う指導の仕方は学ぶところが多く、今回のような機会は私にとっても非常に貴重な時間と思っています。

というわけでM本師範メインで稽古を進めてもらい、私はM本師範をサポートする形で稽古をしました。

私からのリクエストで、M本師範には初段技の立ち技である手鏡、両手胸押捕、両胸押捕を中心に門人に指導してもらいました。

八光流の型は大体、座り技と立ち技で共通になっているものが多い。
なので座りで出来る技は立ちでもできる。
技の原理としては座りも立ちも同じなのだが、大きく違うのがお互いに移動できるという点。
取りにとっても動く範囲は広がるが、それは受けにとっても同じ。
相手の崩しがちゃんと出来ていないと座りで出来ていた技が立つと出来ないなんてことが起きてしまいます。

八光捕午後の稽古では、先週体験入門に来た群馬のKさんが本日から稽古初日。
Kさんは武道の経験は全くないのですが20年程前からいつか武道をやってみたいと思っていたそうです。

しかもその頃から八光流柔術には興味を持っていたとのことで今回は20年越しの念願叶っての入門となったわけです。
毎週、群馬から来るのは大変だと思いますが、ご縁があってうちの道場に入門していただいのですからぜひとも入門して良かったなと思えるような楽しい稽古を伝えていきたいですね。

Kさんには基本である八光捕の指導をM本師範にお願いしました。
他の門人も久しぶりに八光捕の稽古。

形そのものは単純なので簡単なんだけど、深く追求していくと実は難しいのが八光捕。
私も常々八光捕を「誰でも出来る一番難しい技」と言っています。

実際、この八光捕がきちんとできるようになると八光流柔術の技は完成するといっても過言ではないぐらいです。
手の上げ下ろしで考えてみると下ろすというのは重力に従えば良いので簡単だが、上げるという動作は重力に逆らう方向なので難しい。

柔術の技というのは大雑把に言えば手を上げるか下ろすかだけです。
先ほども言ったように下ろすのは重力を使えば楽にできるのだから、上げるという動きさえどんな状態からでも出来るようになれば大抵の技は出来るようになります。
まあ、細かいことを言えば段々八光捕りも手の上げ下ろしという運動すら関係なくなるんだけどそれはまた別の話。

そんなこんなで日曜日の全クラス稽古終了。
M本師範、ありがとうございましたー(^o^)



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| 稽古日誌 | 19:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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柔術稽古日誌「技のレシピ」

入門してしばらくするとよく聞かれるのが「八光流柔術の道場はどこにいっても同じ稽古しているんですか」という質問。

もちろん同じ流派の道場であれば型も当然共通だし同じような稽古をしているとも言える。

しかし実際のところ師範によってやっていることがかなり違うところもあると思います。

実際、私の師匠は八光流柔術の世界では異端とも言える技術を持っていた方なのでそれを引き継いでいる私自身も八光流柔術の世界から見れば異端とも言える。

それでも私の師匠は武道は八光流柔術しか経験がない方だし、その師匠から教えていただいたものを私は道場で教えているのだからその技は八光流柔術以外の何物でもないと私は自負しています。

そういった中でもどの師範の技にも共通しているのは脱力をベースにした技法であるということと「挑まず 逆らわず 傷つけず」の理念なんだと思います。

師匠や兄弟子を始め、八光流柔術には全国に優れた師範がいっぱいおり、その中で私は正直出来が悪い師範だと思います。
でも出来が悪かったからこそ、出来ない技をどうやったら出来るのかということをずっと考えながら稽古してきました。

そういう意味では、苦労した分、技を身につけるためのプロセスというものに関してはわかりやすく伝えられるようになったと思っています。

どんなにおいしい料理でも出来上がったものだけを食べただけでは作ることはできません。
それが出来るのは天才といわれる人だけです。
だから凡人には料理を作り上げる為にレシピというものが必要になる。
うちの稽古ではそんな技のレシピを伝えています。
もちろんレシピだけあれば料理が作れるわけではありませんが、それが完成までの手がかりになります。
神様のレシピ
例えるならうちの道場は出来上がったおいしい料理を出すレストランではなく、料理を作るところから始める料理教室なんです。

ふと思い出したのですが大好きな作家である伊坂幸太郎の作品の中に「神様のレシピ」という言葉が良くでてきます。

「未来は神様のレシピで決まる」なんていう風に使われるんだけど、未来を運命の一言で片付けるのではなくレシピというところになんとなく調理次第で結果は変わるんだという希望を感じる言葉です。


未来なんて大きなことは言えないけどうちの稽古でも沢山の技のレシピを門人に伝えて、それぞれが個性のある料理を作っていって欲しいと思います。

| 稽古日誌 | 11:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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