Category稽古日誌 1/24
柔術稽古日誌「ほうきバランス」

前回の稽古日誌でも書いた「転がらずに転がる」というのはやってみると結構難しい。これを行う時のイメージとしては動き続けてる間は脱力状態を維持し続けなくてはならない。腰を落としたら力が入るのは当たり前と考える人もいると思うが、それは「思い込み」である。姿勢を保つのにそれほど筋力は必要ありません。昔、学校のほうきを手のひらに乗せてバランスを取る遊びをやったことがある人は多いと思います。その時のほうきのバ...
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柔術稽古日誌「転がりながら転がらない」

柔術において転がることの重要性は今までにも何度も書いてきました。転がるというのは基本であると同時に極意でもあります。過去の柔術稽古日誌「転がればいい」でも書きましたが、どんな技でも行き詰まったら転がるれば良いのですがいつも転がっていては技になりません。そこで転がる稽古をもう一歩進めたことをやってみました。まずは一人が立った状態で、他の人たちが立っている人の身体に触れて押したり引いたりします。通常の...
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柔術稽古日誌「緩んでから動く」

お辞儀崩しは頭から順番に落としていきますが注意しなければならない点があります。それは上から順番に緩めるというのはお辞儀するまでは緩めていないということではないということ。これはお辞儀崩しに限らず身体全体を最初に緩めておくというのは全ての技の基本です。勘違いしやすいのが緩める(抜き)=動かすという考え方。これは膝や肘等の抜きというところでも何度も言っていることだが抜きは動きではなく状態であるというこ...
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柔術稽古日誌「お辞儀崩し」

今、稽古でやっているのはお辞儀による崩し。稽古の方法としては正面から胸に手を当ててもらい、お辞儀をして相手を崩します。しかしお辞儀の時に相手の腕がつっかえ棒のようにぶつかって動きを止められてしまいます。これは当たり前と言えば当たり前。ではどうするか。身体を前に倒す、つまり相手に寄りかかるように押すから相手とぶつかるのですから前に押さないお辞儀をすれば良い。その際のお辞儀のイメージは頭を下げる(下ろ...
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柔術稽古日誌「呼吸初動による崩し」

まずは静止している自動車を押して動かすことを考えてみてください。当然、簡単には動かない。しかしがんばって押して少しずつでも動き出せば段々押すのが楽になってきます。これは台車でイメージしても同じでどんなに重い荷物を乗せていても、動き出しは大変でもいったん動き出せば台車を押すのにあまり力は要りません。これはいわゆる慣性の法則「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続...
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柔術稽古日誌「呼吸で動く」

現在、柔術新理論の全体像をまとめているのだが、その理論を稽古のなかで検証すればするほどまた新たな発見があるのでなかなか進まない。ベースとなるのが経絡などの東洋医学で、鍼灸師など元々東洋医学に携わっている人にはわかりやすいが全く知識がない人には逆にとっつきづらい部分もある。とはいえ八光流柔術はツボや経絡などの東洋医学を元にした皇方指圧が最初から技術体系として組み込まれた武道。そういう意味では八光流と...
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柔術稽古日誌「脱力はしない」

柔術ではどんな技でも脱力は必須だが、やればやるほど難しいのが脱力でもあります。脱力をする際に気をつけなければならないのは「力を抜こう、抜こう」と頑張りすぎないこと。ほとんどの人が緊張と脱力を電気のスイッチのオン・オフように捉えている。緊張させるときはスイッチのオンを押して電気をつけ、脱力させるときはオフのボタンを押して電気を消す。イメージとしてはわかるけれど、これだと緊張も脱力を「する」ことになっ...
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柔術稽古日誌「浸透する力」

柔術では強い力よりも弱い力の方が相手を崩しやすいんだよと言ってもそれを実感するのは難しい。そこで稽古の時に「浸透する力」に関して説明をしました。腕をガッチリ緊張させた状態でテーブルなど台上に手を置いてそれを上からグッと押さえつけてもらいます。すると押さえつけている力は腕の接触面でぶつかっています。その状態からスーっと腕の力を抜いてみましょう。そうすると上から押さえつけている力が腕の中を素通りしてテ...
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柔術稽古日誌「膝で支える」

重さを感じることについて少し前に書きましたが、今回はその重さを身体のどの部分で感じ取れば良いかというはなしです。例えば棒などを持って腕をぶらんと脱力しておきます。。そうすると棒の重さは下半身(膝)で支えることになります。しかし棒を前に差し出すと棒の重さを腕力だけで支えようとしてしまいます。そうすると腕と身体が切り離された状態になってしまいます。例えばこんなことをやってみます。棒を両手で持った状態で...
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柔術稽古日誌「挟む」

柔術の技は相手に触れることで成立するが、力の強弱や動きの方向等の情報は接触面を通じて当然相手にも伝わる。技においてはなるべく相手にそういった情報がバレないようにしたい。とはいえ接触面の情報を完全にシャットアウトするのは難しい。そこでこんな稽古をしてみた。重心移動で崩す時に相手にバインダーなどを胸に当ててもらいますそのバインダー越しに技をかけます。直接相手の胸に触れないので、触られている人は力の強さ...
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