力を入れれば力が抜ける
柔術の稽古で誰もが苦労するのが力を抜くこと。
わかっちゃいるけどなかなか力を抜くことが出来ない。
なぜ力が抜けないのか。
理由のひとつは「しよう」とするから。
力を入れるというのは筋肉を緊張させるわけだからこれは「する」という行為で間違いない。
しかし力を抜くというのは「する」のではなく筋肉が緊張「していない」ということ。
だから力を抜こうと頑張れば頑張るほど「しよう」としてしまい、結果「していない」から遠ざかる。
力を抜く為の一番の方法は「なにもしない」なんです。
なーんだ、じゃあ簡単だと思えそうですが、やっぱりそうもいかない。
例えば、床にごろんと寝転がってください。
この状態って基本的になにもしてない状態ですから力は抜けているはずですよね。
ところがこの状態ですら無意識に力が入っている人が多いのです。
まり人間というのは何もしてないつもりでも実際には身体のあちこちに力を入れているのです。
寝るだけで身体の力が抜けるのならマッサージを受けにいって「肩や腰が凝ってますね~」なんて会話は起こらないはずですから(゚д゚)。
ではどうすれば良いのか。
約100年前にエドモンド・ジョイコブソンという方が筋弛緩法というものを開発しました。
これは簡単に説明すると身体の力の抜きたい所をまず緊張させてから力を抜くというもの。
非常に簡単で効果的な方法なのですが、この方法で力を抜けるのは意識的に力を入れられる場所だけ。
逆に言えば意識的に力を入れられない部分は力を抜くことも出来ないわけです。
人間の骨格筋の数は約400あります。
もし400の筋肉すべてを意識的に力を入れらるようになれば全ての筋肉の力を抜くことが出来るようになります。
つまり