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柔術には間合いというものがある。


分かりやすく言えば相手との距離感だが、この間合いの取り方が難しい。


ほんの少し間合いが変わるだけで技がかかったりかからなかったりする。


コミュニケーションにおいても相手との距離を測る感覚として大事だ。




間合いとは糸電話のようなもの。




近すぎては糸がたるみ、遠すぎては糸が切れてしまい相手と会話が出来ない。


近すぎず遠すぎずちょうど糸が張ったところで相手と会話が出来る。



武道においては糸電話の糸がちょうどよく張ったところが相手とつながって技がかかる間合いです。



糸というのは人生のなかで色々な形であらわれる。

そんな糸は見ることは出来ないけど


「緊張の糸」「一糸乱れず」「背後から糸をひく」


そんんふうに人は「糸」の存在を感じることは出来る。




中島みゆきさんの「糸」という歌には以下のような歌詞があります。

縦の糸はあなた 

横の糸は私

逢うべき糸に 

出逢えることを

人は 仕合わせと呼びます




「仕合せ」というのはめぐり合わせや運命のこと。

人と人とのめぐり合わせには人それぞれの糸がある。



糸は十人十色。


短い糸、長い糸。

細い糸、太い糸。

柔らかい糸、かたい糸。



稽古において相手との間合いをつかむにはお互いの糸を感じなくてはいけない。


近すぎず、遠すぎずちょうどよく糸を張れば相手の声が聞こえてくる。



見えないものだけどよく自分と相手を観察しながら間合いをつかむ稽古をしていきましょう。



そうすればきっと相手とつながる糸口が見えてきますよ。

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