曖昧な言葉
「犬ってかわいいよね」
「そうですねー」
ごく普通の内容ですし、当然会話としても成立しています。
しかし
この二人がイメージしている犬は果たして同じだろうか。
話している方は柴犬をイメージしていて、聞いている方はブルドッグをイメージしているかもしれない。
同じ言葉でもお互いに違うイメージで会話をしているかもしれない。
柔術の稽古の中でもお互いに脱力について話しているのにうまくかみ合わない時はこういった捉え方のズレが生じている可能性が高い。
言葉の曖昧さというのは会話のすれ違いを生みやすいが逆にその曖昧さを利用したものがコールドリーディングという会話テクニック。
例えば
「あなたの祖父は死んでいませんね」
生きているとも死んでいるともとれるし
「あなたは優柔不断なところがあるけどいざというときは決断力がありますね」
どちらの性格でもアリなわけだし
言葉の曖昧さを利用して会話を成立させ相手の心を読み取るテクニックです。
このコールドリーディングというのは詐欺師や占い師、手品師などがよく使うと言われていますが、なんとなくコールドリーディングって「悪いことに使うテクニック」というイメージを持った人いませんか?
なにしろ「コールド」ですからね。
でもコールドリーディングのコールドは「冷たい」ではなく「事前の準備なし」とか「ぶっつけ本番」という意味です。
そう聞くと「なーんだ」と思いますが、無意識に「コールド=冷たい」というイメージを持ってしまうと、そういうイメージでコールドリーディングを捉えてしまいます。
このあたりが言葉の難しさであり、面白さでもあるんですね。
なんにせよ円滑に会話をすすめるには言葉の定義をなるべく共有させることが大事です。
自分が犬について話す時は最初に「柴犬はかわいいねー」と言って相手に「犬=柴犬」という定義を提示することで会話のズレが生じないようにできます。
逆に話を聞く立場の場合は単に「犬」という言葉が出てきてもそれを勝手に定義づけずに曖昧なままにしておく。
会話を進めていくうちに相手が言う犬が何を指しているのかわかってきてから犬の定義をしていけば良い。
最初から勝手に「犬=ブルドッグ」と思い込んでしまうと会話が進むほどに相手が何を言っているのか理解できなくなってしまいます。
つまり上手な会話のコツというのは
「話す人は(言葉の定義を)明確に 聞く人は(言葉の定義を)曖昧に」
ということです。

「そうですねー」
ごく普通の内容ですし、当然会話としても成立しています。
しかし
この二人がイメージしている犬は果たして同じだろうか。
話している方は柴犬をイメージしていて、聞いている方はブルドッグをイメージしているかもしれない。
同じ言葉でもお互いに違うイメージで会話をしているかもしれない。
柔術の稽古の中でもお互いに脱力について話しているのにうまくかみ合わない時はこういった捉え方のズレが生じている可能性が高い。
言葉の曖昧さというのは会話のすれ違いを生みやすいが逆にその曖昧さを利用したものがコールドリーディングという会話テクニック。
例えば
「あなたの祖父は死んでいませんね」
生きているとも死んでいるともとれるし
「あなたは優柔不断なところがあるけどいざというときは決断力がありますね」
どちらの性格でもアリなわけだし
言葉の曖昧さを利用して会話を成立させ相手の心を読み取るテクニックです。
このコールドリーディングというのは詐欺師や占い師、手品師などがよく使うと言われていますが、なんとなくコールドリーディングって「悪いことに使うテクニック」というイメージを持った人いませんか?
なにしろ「コールド」ですからね。
でもコールドリーディングのコールドは「冷たい」ではなく「事前の準備なし」とか「ぶっつけ本番」という意味です。
そう聞くと「なーんだ」と思いますが、無意識に「コールド=冷たい」というイメージを持ってしまうと、そういうイメージでコールドリーディングを捉えてしまいます。
このあたりが言葉の難しさであり、面白さでもあるんですね。
なんにせよ円滑に会話をすすめるには言葉の定義をなるべく共有させることが大事です。
自分が犬について話す時は最初に「柴犬はかわいいねー」と言って相手に「犬=柴犬」という定義を提示することで会話のズレが生じないようにできます。
逆に話を聞く立場の場合は単に「犬」という言葉が出てきてもそれを勝手に定義づけずに曖昧なままにしておく。
会話を進めていくうちに相手が言う犬が何を指しているのかわかってきてから犬の定義をしていけば良い。
最初から勝手に「犬=ブルドッグ」と思い込んでしまうと会話が進むほどに相手が何を言っているのか理解できなくなってしまいます。
つまり上手な会話のコツというのは
「話す人は(言葉の定義を)明確に 聞く人は(言葉の定義を)曖昧に」
ということです。
