落語の面白さや上手さを認知科学で解き明かそうという内容。
とはいえ科学的な手法で落語の上手さが測れるかと言えばかなり難しく、著者も測定方法を見つけるまでは非常に苦労したようだ。
それでも「まばたき同期」という手法による調査は中々興味深く、なるほどと思った。
笑いは緊張と弛緩の落差によって起こるというところから見れば観客側に筋電図をつけて調べるというのもアリかもしれない。
ただしそんな実験動物状態で落語を素で楽しめるかどうかあやしいが・・・。
この本は落語を認知科学で解く為の一歩目を示した本ですね。
今後のさらなる実験・研究を期待します。