緩和ケアを行っている医師が自分自身が受け持つ患者とのやりとりの中で安楽死について考えていく。
癌患者である幡野広志さんや安楽死についての著作があるジャーナリストの宮下洋一とのそれぞれの立場から見た安楽死の考えはとても考えさせられます。
対立するような意見もそれぞれに説得力があり、それだけにこれらの問題をまとめていく、ましてや法制化していくことの困難さを感じます。
読み終わった後に何か答えを見つけられたというよりは答えのない迷路に入っってしまったような感覚がある。
それでもこの本は読んで良かったと言えます。おすすめです。