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悪者図鑑──なぜ、「悪者」はいなくならないのか

著者は悪者をつくりだしているのは私たちであると言っている。

そもそも悪者って何だろう?

悪者がする行動はすべてが悪いことなのかと言えばそんなことはない。
ボランティアや慈善活動をやっている人が裏で悪いことをすることもあるし、普段とても優しくて親切な人が殺人を犯すこともある。

そういう意味では悪者とそうじゃない人というのは実ははっきりと区別が出来ないし、逆にだれでも悪者になる可能性を秘めているともいえる。

この本では「正義中毒」という言葉があるが、これはまさに今の世の中を象徴している気がします。

人は罪を犯すことには良心がとがめたりして行動にブレーキがかかるのだが、正しいことをしていると思っている時の行動は歯止めがきかなくなる。

悪者を叩くという行為は自分の正義に酔いしれやすい。
まさに正義中毒である。

色々と考えさせられる内容です。

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