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2010/12/18稽古日誌「『出来る』と『出来ない』を知る」

土曜日のクラスも今回が稽古納め。
参加者はMさんとKさん、それと金曜クラスのMさんとOさんが参加。

土曜クラスはまだ日が浅く入門者も皆さん数ヶ月。
しかも武道経験の全くない女性のMさん、現役で他武道もバリバリやっているKさんが同じ内容の稽古をやっているというちょっと不思議な組み合わせ。
体力や経験に関わらず、技が成り立つというのが八光流柔術の面白さですね。

今回の稽古では今までやってきた動きの復習とそれに関連した身体の動きをやりました。
その中で身体の柔軟性の話になり、皆さんの身体の柔軟性を見てみると結構固い(^^;)。

とはいえ、柔軟性がないと柔術が出来ないかといわれれば実は関係なく、身体が固かろうが柔らかろうが柔術の技はいくらでも上達することが出来る。

出来る出来ない 自分の身体がどのように動き、どのように動かないのか。
自分自身の身体の「出来る」と「出来ない」を知ることが大事なのです。

首は180度まわるだろうか?
もちろん回らない。
だから後ろを振り向くときに首が回る範囲を超えれば上半身が動き、その動きが止まれば下半身が動いていく。
動きの限界をしっていればそれを補う為の動きというのが自然に生まれてくる。

ところが自分の「出来ない」を知らない人は首が180度まわると思い込んで回し続ける。
もちろんそれは出来ないし、場合によっては首を痛めることにもなる。
逆に自分の「出来る」を知らない人は、本当は100度まわるのに80度くらいで動くのを諦めてしまう。

それではちゃんと自分の身体を活かして使いこなしているとは言えない。

もうひとつ大事なのは、つねに「今」の自分を知るということ。
10年前の「出来る」「出来ない」と今の「出来る」「出来ない」は違う。
そして昨日の「出来る」「出来ない」と今日の「出来る」「出来ない」も違うかもしれない。

人は常に揺らぎ、変化していく。
そうやって変化し続ける「今」の自分の「出来る」「出来ない」を感じて動くことが大事。

筋力は年齢とともに落ちていくかもしれない、身体も段々固くなるかもしれない、ケガをして昔と同じように動けないかもしれない。

それでいいんです。
「今」の自分をどれだけ活かして動くことができるか。

八光流柔術は常に変化していく自分自身の身体の「今」を100%活かしきる為のメソッドなのです。

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