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2011/2/17稽古日誌「足の裏に向かう」

本日の八光流柔術の稽古参加者は2人。
相手の中に線を通す稽古。
胸から肩から、腕からと色々な部位から最終的に相手の足の裏につながるように崩していく。
足の裏まで通すこういう稽古ってやればやるほどお互いの感覚の精度があがっていく。
すると不思議なもので最初は相手が崩れていた動きが段々相手に伝わらなくなって
「それだと強い、もっと小さく、もっとゆっくり」
と、注文がうるさくなってくる(笑)。

そういう感覚のフィードバックを繰り返していくと最後はお互いに触れるだけで崩れるような感覚になる。

ここで大事なのは、触れるだけで相手が崩れるというのは稽古の中で起こるひとつの現象でありあくまでも結果に過ぎず、触れるだけで相手が崩れるのが目的でもなければ、またそういう目的で稽古をしているというわけではないということを肝に銘じておかなくてはならない。

じゃあ、何のための稽古だと言えば理由の一つが感覚の精度をあげる為。

稽古の時に私がいつも言っているのは「身体の変化を感じなさい」ということ。
そして変化は大雑把ではなく小さな変化をどれだけ感じることが出来るかということが重要なのです。

この感覚に関しては、以前の稽古日誌でも書いてあるのでそこから引用すると

重箱のスミをつつくような細かい稽古だったが、こういう小さな感覚を磨くことも大切。
細かい感覚、小さな動きが出来るようになれば、大きな感覚、大きな動きも自然に出来るようになるから。
逆に大雑把な感覚、大きな動きだけをやっていると、小さな感覚や動きでは技が出来ないのです。

柔術の感覚は大は小を兼ねる、ではなく「小は大を兼ねる」なのです。



稽古の後半はまっすぐしゃがむ(過去記事参照)動きをやりました。
この「まっすぐしゃがむ」と言うのは感覚的には「線を通す」感覚と近いんだけど大事なのは骨盤をまっすぐ落とすという点。
そして、その為には下半身の動き(特に膝)と骨盤が別々に動けるということが重要。

要するに骨盤だって居付くんです。
だから骨盤も抜いた状態を作らなければならないということ。

ただし骨盤を抜くといっても腰抜けにならないように注意( ̄∇ ̄;)

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