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『柔術のひみつ』第一回「居つく」

柔術のひみつ先日、「居つく」ってどういう意味ですかという質問を受けたので、これを機に稽古日誌とは別に柔術のあれこれを書いてみようかと思ってます。

タイトルの「柔術のひみつ」は子供の頃大好きだった学研の「ひみつシリーズ」からとりました。
このひみつシリーズは子供の頃、ほんっと大好きで何度も読み返してました。
「発明・発見のひみつ」「忍術・手品のひみつ」「できるできないのひみつ」etc.
なつかしいな~(* ̄▽ ̄*)

というわけで記念すべき第一回目は「居つく」がテーマ。

「居つく」という言葉は武道の世界ではよく使われますが、一般的には足がその場に止まってしまって動けない状態をさします。

では、なぜ動けないのか

一言で言えば「緊張」なんです。

例えば足に緊張がある場合、その緊張というのは身体に対してブレーキをかけている状態
だから、歩き出そうとする時にまずはその緊張(ブレーキ)をはずさなくてはアクセルを踏むことが出来ない。

もし身体が緊張せずにニュートラルの状態ならばアクセルを踏めばすぐに動き出すことが出来る。
だから単純に考えて身体に緊張(ブレーキ)があるとアクセルを踏む前にブレーキをはずすという作業が必要になるので反応がワンテンポ遅れるのです。

だから「居ついている」というのはそういった身体によけいな緊張があってすぐに動けなくなっている状態を示します。

そして柔術では居ついているという言葉を足だけではなく身体の全ての部分に対して用います。

肘が居つく、膝が居つく、首が居つく、視線が居つく。
そして心の動きもまた、固定概念や常識にとらわれた状態を心のブレーキとみなし心が居つくという表現をする。

反対に「居ついていない」という表現をした時は、身体に余計な緊張(ブレーキ)が無い状態のこと。

今、その瞬間からどの方向にでも自由に動ける状態。

それが「居ついていない状態」です。

柔術で目指す身体というのは「居つかない身体」であり、「居つかない身体」が出来れば柔術は完成と言っても過言ではない。

肘や肘の使い方、重心の使い方や皮膚への接触の仕方、意識の用い方など色々な稽古をやりますが、結局のところ「居つかない身体づくり」を様々な角度から学んでいるだけ。

だから逆にどんな技を稽古している時でもなにかしら上手くいかない状態になった時は必ずどこかが居ついているのです。
居つきひろし
それを稽古の中では「ほら、いま肘が居ついたよ」とか「相手の手ばかり見て視線が居ついてるよ」とか「技をかけようかけようという気持ちが強くて心が居ついてしまってるよ」と言う風に使います。
まあ、心の居つきの場合は、意識が固まるという意味で「意つく」なんて表現することも出来ますけどね( ̄ー+ ̄)

以上、簡単ですが「居つく」という言葉を説明してみました。

身体の感覚を言葉にするのは中々難しいですが、体験入門に来れなくてブログだけを読んでいる方にもわかりやすく伝えることが出来ればと思って書きました。

今後も「柔術のひみつ」はシリーズ化していく予定なので柔術に関する質問や疑問点などがあればどんな内容でもいいのでお待ちしております。
個人的すぎる内容の質問には答えられないかもしれませんが、多くの人に通じる一般的な質問はこのブログでなるべくお答えしていきたいと思っていますのでよろしくです(^○^)。

質問など私に聞きたいことはコチラへ↓
hakkouryu@gmail.com

| 柔術のひみつ | 22:33 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ありがとうございます

明解かつ爽快なご説明心より感謝申し上げます!

「居着く」という言葉が存在する日本の文化の奥深さのために、フランスの感性豊かな芸術家・文人達が日本の伝統文化を敬愛しているのだと改めて思いました。長年この「言葉」を探していました。というのもこの「居着く」ということがいかに踊りの動きにとっての敵であるかを伝えたい仏人師匠達がいつももどかしい思いをしているのを日々目にしているからです。 コミュニケーションの手段としての言葉という意味ではなく、言葉として生きているということに感動しました。ああ日本人でよかった!すみません、長年故国を離れているからでしょうか、妙なコメントを書かせていただいてます。次回のテーマものすごく楽しみです。ありがとうございました。

居つきひろしのイラスト・・・師範あなたは天才です。

| 長野美幸 | 2011/03/11 13:20 | URL | ≫ EDIT















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