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2011/5/7稽古日誌「相手が喜ぶこと」

ゴールデンウィークあけの稽古が6日から始まりました。
たった1週間とはいえ稽古してないと久しぶり~って感覚がありますね。

さて、今回の稽古はまずは引き投げから。
この引き投げという技は私は八光流の中でも非常に好きな技のひとつ。
シンプルだけど奥が深く、あらゆる要素を含ませた稽古ができる。

というわけで今回は引き投げをベースに肘を伸ばしながら肘を緩めるという感覚を稽古してもらった。
すんなりできるかと思ったら意外と皆さん苦戦(^^;)
でも、確かに肘を曲げながら肘を緩めるというのはわかりやすいが肘を伸ばしながら肘を緩めるというのはちょっと最初は混乱するかも。

それと手を伸ばすという動作をした時にみんなやってしまうのがどんどん自分の身体から手が離れていってしまうということ。
身体から手が離れれば離れる程、その動きは単なる腕力になりがち。
では、そうならないようにするにはどうすればいいのか。
喜ぶ
なるべく自分の足元に近いところに手を伸ばすこと。

相手を「投げる」というイメージをすると手の動きはどうしても遠く、遠くに伸ばしがち。

だから相手を「投げる」というイメージではなく相手が「尻もち」をつけるように技をかける。
そうすると手の動きは自然と身体に近いところにいく。

どうしても技というと相手をなるべく遠くに「投げる」イメージが強くなりがちだが、それでは相手は転がりづらい。
相手が嫌がることをするのが技だ、という考え方の人もいるとは思うがうちの道場の考え方はそれとは真逆。
技というのは、いかに相手を気持ちよく転がらせる事ができるかということを第一に考える。

柔術の技は受けと取りがお互いに協力一致して成り立つもの。
だからひとりよがりではなくお互いが気持ちよく動くことが出来なくては技にならない。

武道の技なのにそれはヘンだよ!と思う方もいるでしょう。
しかし相手を傷つけるのでもなければ痛めるのでもない、ましてや勝ち負けなんて競う必要もない。

相手を転がせば転がすほど相手はどんどん元気になっていく。
そんな技をうちの道場では目指しています。

2 Comments

長野美幸  

こんにちは!

師範、記事の更新楽しみにしておりました!
「肘を伸ばしながら肘を緩める」
バレエでも膝を伸ばしながらいかに膝を緩めるか?
実はこれは天国と地獄の分かれ道なのです。あらためて思い直させていただきました。土曜日の稽古はこのテーマでやってみようっと。毎回毎回お話は泉のように湧き出るあんころ猫先生。ありがとうございます。

2011/05/11 (Wed) 20:08 | EDIT | REPLY |   

あんころ猫  

そうそう、膝でも同じなんです(*^^)。肘でも膝でもこの感覚がわかってくると動きの質が変わってきます。ぜひいろいろ試してみてください。

2011/05/12 (Thu) 21:50 | REPLY |   

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