2011/5/20柔術稽古日誌「座からの転がり方」
今回の八光流柔術の稽古はまず肘の動かし方から。
やり方は単純。
正座をして向かいあい、片方が腕を縦に構えて、相手はそれを水平に斬っていき相手を崩していく。
何度もやっている稽古だが、今回のポイントは取りではなく受けの方。
受けは正座の状態から転がっていくのだが、これがよく見ると転がらずに倒れている人が多い。
(転がると倒れるの違いは2011/1/30稽古日誌「転≠倒」を読んでください)
柔術における転がり方は地面に触れたところから順に接地面を移動させていくという方法。
ですので正座の場合は、踵に触れているお尻が踵の上を滑るように移動して地面につき、腰、背中と順々に地面に接しながら移動していく。
みなさんお尻をつくまでは問題ないのだがどうしても肘や肩が地面に向かって倒れてしまっている。
身体が倒れないようにゆっくりと転がる動きを繰りかえし稽古。
転がる時にもうひとつ重要なのは首を緩めるということ。
これは正座でも立ちでも同じなのだが、首は無意識に固めてしまいがちな部分。
だから最初はなるべく意識的に首をゆるめるようにする必要があります。
しかし単に首をゆるめるだけでは頭というのはかなり重いので、その重さで身体が倒れてしまう。
それを防ぐために必要なのが頭の重さをバランスよく支えたまま転がるということ。
イメージとしてはお皿の上に乗ったボールがお皿から落ちないように転がっていく感じ。

もう少しわかりやすく説明すると。
たとえば長座の姿勢からゆっくり仰向けになっていく動き。
骨盤から始まり背骨の下の方から順番に地面に接していく。
この時にお皿の上に乗ったボールがゴロンと落ちないように転がっていく。
この時に倒れるような動きになってしまうと動き始めた瞬間にお皿の上のボールは落ちてしまう。
イラストでは長座で説明したがこれが正座でも立ちでも同じ。
地面に接したところからゆるみながら接地面を移動させていき、頭はギリギリ最後までバランスよくお皿の上から落ちないように転がっていく。
この転がり方を稽古した後、もういちど最初にやった動きをやってみると受けも取りも柔らかさが全く違ってくる。
面白いのがこの感覚で転がれるようになると受けだけでなく取りの動きも良くなってくるのです。
これは柔術における受けと取りの身体の使い方は全く同じだよ、ということを証明できるひとつの方法です。
うちの稽古訓には「転がることが稽古である」というのがある。
転がれる身体を身につけることが技ができる身体への一番の近道。
逆に言えば、転がれない人はいつまでたっても技ができるようにはならない。
いっぱい転がれば技も上手くなるし、実は幸せにもなれるんです。
だって、ことわざにもあるじゃないですか。
「技が転じて福となす」って。
・・・あっ、それを言うなら「災い転じて福となす」か( ̄∇ ̄;)。
失礼しました<(_ _)>
やり方は単純。
正座をして向かいあい、片方が腕を縦に構えて、相手はそれを水平に斬っていき相手を崩していく。
何度もやっている稽古だが、今回のポイントは取りではなく受けの方。
受けは正座の状態から転がっていくのだが、これがよく見ると転がらずに倒れている人が多い。
(転がると倒れるの違いは2011/1/30稽古日誌「転≠倒」を読んでください)
柔術における転がり方は地面に触れたところから順に接地面を移動させていくという方法。
ですので正座の場合は、踵に触れているお尻が踵の上を滑るように移動して地面につき、腰、背中と順々に地面に接しながら移動していく。
みなさんお尻をつくまでは問題ないのだがどうしても肘や肩が地面に向かって倒れてしまっている。
身体が倒れないようにゆっくりと転がる動きを繰りかえし稽古。
転がる時にもうひとつ重要なのは首を緩めるということ。
これは正座でも立ちでも同じなのだが、首は無意識に固めてしまいがちな部分。
だから最初はなるべく意識的に首をゆるめるようにする必要があります。
しかし単に首をゆるめるだけでは頭というのはかなり重いので、その重さで身体が倒れてしまう。
それを防ぐために必要なのが頭の重さをバランスよく支えたまま転がるということ。
イメージとしてはお皿の上に乗ったボールがお皿から落ちないように転がっていく感じ。

もう少しわかりやすく説明すると。
たとえば長座の姿勢からゆっくり仰向けになっていく動き。
骨盤から始まり背骨の下の方から順番に地面に接していく。
この時にお皿の上に乗ったボールがゴロンと落ちないように転がっていく。
この時に倒れるような動きになってしまうと動き始めた瞬間にお皿の上のボールは落ちてしまう。
イラストでは長座で説明したがこれが正座でも立ちでも同じ。
地面に接したところからゆるみながら接地面を移動させていき、頭はギリギリ最後までバランスよくお皿の上から落ちないように転がっていく。
この転がり方を稽古した後、もういちど最初にやった動きをやってみると受けも取りも柔らかさが全く違ってくる。
面白いのがこの感覚で転がれるようになると受けだけでなく取りの動きも良くなってくるのです。
これは柔術における受けと取りの身体の使い方は全く同じだよ、ということを証明できるひとつの方法です。
うちの稽古訓には「転がることが稽古である」というのがある。
転がれる身体を身につけることが技ができる身体への一番の近道。
逆に言えば、転がれない人はいつまでたっても技ができるようにはならない。
いっぱい転がれば技も上手くなるし、実は幸せにもなれるんです。
だって、ことわざにもあるじゃないですか。
「技が転じて福となす」って。
・・・あっ、それを言うなら「災い転じて福となす」か( ̄∇ ̄;)。
失礼しました<(_ _)>