2011/8/21セラピスト・カウンセラーの為の柔術勉強会
リピーターというのは教える側としては非常に嬉しいですね。
また、門人も、普段の稽古とは違うことが学べるとのことでこの勉強会にも参加してくれたわけで、これもまた有り難いことです。
さて今回は、ブログでも予告していたとおり「受け入れる身体」をテーマにどのように身体を通して相手を受け入れるかというのを学んだ。
その為に必要なのはいかにして転がるかということ。
今回の勉強会も、やはりひとつのことをじっくりというパターンになったので、結果的に3時間かけてたった一つ「転がる」ということを色々な角度から検証してみるという内容になった。
正直な話、それでもまだまだもっと時間をかけてもいいぐらい転がるというのは奥が深いです。
実際、勉強会に参加した人は転がるということがどれだけ難しいかを実感していると思います。
転がる上で大事なのは相手を受け入れること。
これは相手が自分の身体に触れたときにぶつけるのでもなく、逃げるのでもなく、ただそのままに受け入れる。
そして受け入れたものは身体の中を通して地面まで流す。
ポイントはいかによけいなことを「する」のをやめるか。
これが非常に難しい。
相手が触れる前から自分で転がってしまったり、触れたとしても相手の力を感じようとせずに自分勝手に転がったり。
相手を受け入れるというのは表面ではなく身体の中にしっかりと通すという感覚がなければならない。
転がる上でもうひとつ重要なのが地面に近いところからゆるめるということ。

要は立っている時は足元(足の裏)からゆるめるという感覚。
イメージとしては足元からアイスクリームが溶けるように崩れ落ちる感じ。
上手に転がると、床に横たわった姿はまるで赤ちゃんのようにゆったりと柔らかく見えます。
そしてそのような様子は、見ている人の身体も自然とゆるんでいきます。
うまく足元からゆるめているかの確認として相手に手を取ってもらった状態で、足裏から膝、腰、肩、肘という感覚で抜いていく。
うまく出来ていれば相手があっけなく崩れていく。
逆に相手との接触面から力を抜こうとすると相手はぴくりとも崩れないので比較してみるとその身体感覚の変化がよくわかる。
接触面を最後にゆるめるというのは柔術に限らず、セラピストや治療家などのタッチでも同じ。
相手との接触面を動かしたりせず圧などの状態を保ったまま、身体をゆるめていくと相手の身体もゆるんでいく。
重要なポイントは足元からゆるんでいる時に、接触面を変化させずに一番最後に接触面をゆるますということ。
次回の予定は9月18日。
次回も「受け入れる身体」をもっと深めていってもいいし、「緊張と脱力の方法」というのもやってみたいな。
まずは参加者次第というところですね。
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