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柔術稽古日誌「ぶつからない力」

今回は「先」をとる稽古をした。
「先」に関しては今までにもなんども記事になっているのでそちらもご覧ください。

2011/8/20柔術稽古日誌「ワックスがけ」
2010/11/25稽古日誌「先を動かす」
2010/11/26稽古日誌「経絡の『先』」

今回は、こんなことをやってもらった。水平斬り

相手に肘を曲げた状態で片手を差し出してもらい、この形の「先」を考えてみる。
肘を曲げずに伸ばしていた時に拳の先端部分が「先」であるようにこの形でも同じ拳の先端が「先」になる。

まず、その腕の肘と手首の中間地点のあたりを手刀で水平に斬ってみる。
その時の力の衝突感覚を覚えておく。

次になるべく相手の拳の先端に近いところをさっきと同じように斬っていく。
すると先ほどと比べて相手が大きく崩れることがわかる。

何度か場所を変えながら比較してみると「先」に近い位置で斬るほど相手のバランスが簡単に崩れる。

変化がわかりづらい場合は、手刀で斬る人はあまり脱力にこだわらずしっかりと力を入れてやってみる。
そうすると同じぐらいの力の入れ具合でも相手との力と力の衝突する感じが全然違うことがわかる。
「先」を捉えて斬った時は、力を入れているにもかかわらず手ごたえがないような感覚になる。

柔術の基本は脱力であることはご存知の通りだが、間違ってはいけないのは柔術は決して力を入れることを否定しているわけではないということ。
実際問題として本当に完全に力を抜いてしまったら動くことすらできないのだから。

つまり柔術において力を抜くことは大事なのだが、もっと大事なのは

相手と力がぶつからないということ

相手との力比べになってしまうのは要は自分と相手の力がぶつかるから起きてしまう。
しかし、もし自分の力が相手と全くぶつからないのであれば相手との力比べになることはない。

とはいえ注意しなければいけないのが「じゃあいくら力を入れてもいいんだ」というわけではないということ。
相手との力の強弱、方向などを感知するための皮膚センサーはこちらが脱力をしていないとできないのです。

力を入れるというのは言うならば「発信」であり、脱力は「受信」。

相手を受け入れるためには身体は「受信」状態でないといけないのです。

稽古では先の捉え方をどんどん拡大解釈して、最後は指先をつかむだけで相手を転がすというところまでやりました。
そこだけ抜き出すと難しい技に感じちゃうけどちゃんと順序だててやれば理屈は簡単。
全員、例外なく相手の指をつかむだけでコロコロ転がしてました(^。^)。


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