柔術稽古日誌「愛知→千葉→愛知」
まずは昼間の馬橋クラス2つに参加。
うちでの稽古は2ヶ月ぶりぐらいなので、とりあえずこの2ヶ月に新しく考え出した稽古法をざっと教えた。
とはいえこの2ヶ月程でもどんどん新しい稽古法が増えていっているので全部を教えるのは時間的に無理。
というわけで今回はまずは人差し指と小指ラインの力の伝わり方をやり、さらに相手との繋がりを作りながら崩すための半身の身体の使い方も指導。
この半身は理屈はわかっても身体がなかなか思うように動かないところが難しい。
門人達も今一番苦労している稽古法とも言えるので、Kさんも身体を捻らない、回さないという半身の使い方に苦労していた。
その後はこれらの身体の使い方を踏まえてから初段の型にどのように応用できるかを稽古。
最近はこの作業がなかなか面白いんだよね~。
型というのは動きそのものが限定されているので自由度が低いと思われがちだが動きが限定されているからこそ非常に繊細な身体の使い方や崩しの感覚を学ぶにはもってこいの材料とも言える。
しかしここでも一番の難関は半身。
どうしても相手を回転させるには自分自身が円運動をしないといけないという思い込みから抜けられない。
そこで、こんなことをしてみた。

正面から両手を持ってもらい、持っている人の後ろに4人ほど繋がってもらう。
この状態でもし自分自身が円の中心になって円運動を起こそうとするには、一番後ろの人を振り回すだけの力がないといけない。
これって極端な事を言えば5人全員を同時にジャイアントスイングするだけのパワーが無ければ円運動を起こせないわけだ。
対して半身で身体を割ると全員が個別に回転運動を起こして崩れていく。
要は前に書いた「回さず回す」の竹とんぼの原理と同じなんだけど、こういう形でやってみるとなぜ半身じゃないといけないのかがよくわかる。
馬橋クラスの稽古が終わったあとはKさんと一緒に電車に乗って1時間30分かけて神奈川の杉田クラスに移動。
女性のHさんも最初は初めての相手のKさんに感覚が掴めなかったようだけど、後半はコロンコロンと面白いように転がしていた。
このHさん、女性であることを差し引いても力の抜き方が上手いんです。
KさんもHさんの脱力した技にびっくりして目が点になってました。
全ての稽古が終了してKさんはそのまま新幹線で愛知県に帰っていきました。
稽古時間よりもトータル的に移動時間の方が明らかに長かったとは思いますがじっくり稽古が出来てKさんも満足したようです。
お疲れ様でした(^O^)。