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柔術稽古日誌「大雑把も悪くない」

八光流柔術の稽古をしていく上で非常に大事なのが「変化」を感じるということ。
ほんのわずかな変化でも感じ取れるように感覚の目盛りを細かくしていかなければならない。

小さな感覚を捉えて動けるからこそ、大きな動きでも雑にならずに動けるようになる。
柔術では小は大を兼ねるという感覚が必要です(過去記事「2010/11/20稽古日誌「つながる」参照)

というわけで稽古の時はいつも「雑にやらない、もっと丁寧に」と指導する事が多い。
しかしここで勘違いしてしまうのが単に動きを小さくすれば良いということではないということ。

小さな動きや変化を捉えるには、その前提としてなるべく身体がリラックスしてないといけないのです。

米粒例えば、米粒に文字を書いてくださいと言ったらたいていの人は腕をプルプルさせながら緊張して文字を書くと思います。
これは動きは小さいけどリラックスした状態とは程遠いです。

特に気をつけなければならないのが特定の部分の感覚を鋭くしようとすればするほどそれ以外の部分が固くなるという点。
例えば手の動きの変化を捉えようと一生懸命になっている時は、肩や背中、下半身が固まっているなんてことが多い。


そこで小さな動きをしながら固くなっている人にいったん深呼吸してもらって身体全体をゆらゆらとほぐしてもらいながら「もっと大雑把に動いてごらん」と言ってやってもらう。
すると先ほどよりも格段にスムーズに身体が動き、相手も簡単に崩れていきます。

これって細かい作業を行うときは全て同じ。
例えば治療などの時も、細かい作業をする時にいかに身体全体が居つかないようにリラックス状態を保つかという点がとても大事です。

ついつい細かい作業になればなるほどそれ以外の身体の部分が固まりがちですが、これでは動きとしての効率はよくありません。
精密な動きを要求される時こそ身体の各部分に遊び(揺らぎ)を残しておかなければなりません。

集中と緊張をごっちゃに考えてしまう人もいますが、神経を集中しても筋肉はリラックスさせるのが大事です。

柔術の稽古では身体の変化を捉えるのは大事ですが、頑張りすぎても逆効果です。

時には大雑把にいきましょう。

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時間 20時~21時
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  • 2012.03.31 (Sat) 17:56 | まとめwoネタ速suru