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柔術稽古日誌「重心移動を伝える」

重心の移動を手に伝える稽古をした。

受けに正面に立ってもらい、取りは足を前後にして立ち、その人の胸に手をあてて重心移動で相手を崩していきます。

重心移動はまっすぐ前後に動かすのではなく、放物線を描くように移動させていく。

重心移動に関しては、過去の記事「かかとにどろり」を参照してください。


受けは最初の上に向かう放物線で重心が浮き上がり踵に重心が移動、そして後半の放物線で腰が落ちて崩れていきます。
重心移動

実際にやってみるとわかりますが、接触している手に力が入るとうまく行きません。
下半身の重心移動の動きを腕に伝えるのは、よけいな緊張は邪魔です。
腕はあくまでも下半身の動きを伝える「パイプ」の役割に徹すること。

手で押したり、相手に寄りかかってしまうと重心が身体の外に出てしまいます。
重心移動をあくまでも後ろ足と前足の二点間内でおさめることが重要です。


この方法で重心移動の感覚がつかめたら、接触部位を色々と変化させて稽古。
慣れてくるとどこに触れても相手は崩れるし、指1本でやっても同じです。

要は、相手との接触する部位や形は、この技には全く関係ないということなんです。

腕はあくまでも「伝える」道具という感覚が大事です。

稽古の後半は、この感覚を使って引き投げ。

重心移動を手に伝える感覚がわかると面白いように相手が崩れていきます。
相手がどんなに力を入れて踏ん張っても同じです。
なにしろ接触面そのものを利用して崩しているわけではないので相手がどんな握り方をしようが、力いっぱい握ってこようが全く関係ありません。
逆に、相手は力を入れれば入れるほど身体全体が固まりになってしまうので簡単に崩れてしまいます。

さて、今回の稽古は「人間の身体は軽い」という情報が脳に上書きされたかな(^_^)。

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  • 2012.06.26 (Tue) 14:24 | まとめwoネタ速neo