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柔術稽古日誌「お土産稽古」

合宿から帰ってきて最初の稽古は各クラスでそれぞれが合宿で学んできたこと、または課題となったことをシェアしながらの稽古をしました。

特に合宿に参加した人達は合宿に行けなかった人達へ何でもいいから得たものをお土産として稽古のコツやネタを披露してくださいと説明。

「え~人に教えられるほど覚えてないです~」
「言葉では説明するのは難しい~」

といった声もあったが、そんなの関係ねぇ(古っ)

冗談はさておき。

自分が学んだことを、言葉にして人に伝える。
このプロセスが大事なんです。
技を学んだ時、それをデータとして考えると最初の段階ではそのデータはあちこちに散らばったパーツに過ぎません。

それを言葉にして説明することでそのデータが再構築され一つのファイルになっていきます。
その時に言葉だけでなく身体も使って説明することも重要なポイントです。

そうすることでファイルの中身を言語化したものが、身体感覚としてズレていないかを相手を通じで感じ取ることができます。
その差異を感じることでファイルのデータの間違いや新しい気づきを細かく修正していきます。

お土産この作業を繰り返すことでファイルのアップデートが繰り返されるので、結果として技というのは人に教えれば教えるほど自分の技が上達するということに結びついてきます。

当然、私自身も道場で技の指導をしつつ常に技の説明や感覚などを細かくアップデートを繰り返しています。
そういう意味では、技というのはいくら繰り返しても完成版というのはなくて常に今、その瞬間が最新版であると同時に開発途中とも言えます。

今回の合宿に参加した人達は、稽古の中で自分がやってきた技を人に伝えるという経験を沢山出来たと思います。
そして合宿から帰ってきて、今度は他の人たちへのお土産稽古もしてもらいました。

私から見て、皆さん合宿の前と後ではガラリと技が変わってきた感じがします。
そして合宿に参加できなかった人達も、その経験のおすそ分けということで稽古では良いお土産をもらえたんじゃないかなと思います。

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