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柔術稽古日誌「正座から立つ」

期間限定特別稽古会がスタートして4日目。
予想以上の反響があって、私も期間中の10日間はノンストップで稽古漬けです。

マンツーマンの稽古ということで中身はとにかく濃厚。
二人きりということで話しをする時間も結構あって、そのやりとりから門人の性格や考え方など新しく得る情報も多く、今まで以上に門人にマッチした技の解説や稽古方法を提供することが出来ている気がします。
同時に今までの稽古の仕方を色々と思い直す部分もあり今後の道場における稽古体系を考える良いきっかけにもなってます。

特別稽古の中身は一人ひとりバラバラなのですが、その中の一つとして重心移動の稽古をやりました。
柔術では地面を蹴る、踏ん張るという行為はないのであくまでも重心の移動で身体を動かしていきます(重心移動の歩き方に関しては「かかとにどろり」も参照)

正座の場合も重心の移動があります。
まず正座の状態で左右の足(お尻)に重心を移動してもらいます。
この時に多いのがお尻だけを左右に動かしてしまうやり方。
これだと姿勢がわずかにCの字に折れてしまいまい軸がぶれてしまいます。

身体の軸は真っすぐに保ったまま左右の足にきっちり重心を移動して乗せていきます。
しっかりと左右の足どちらかに軸を乗せた状態になっていれば、反対の足は正座した状態のままでも横に動かしたり前に伸ばすことが出来ます。
この時に足を動かせない、動かしても身体がぶれる人はしっかり重心がまっすぐ乗っていない、または力が入り過ぎている状態です。

正座立ち
こんなこともやってもりました。
まず正座の状態から姿勢を崩さないようにまっすぐ膝立ちで立ち上がります。
次に左右どちらかに重心を移動します(この時も姿勢が崩れないように)。
重心がきっちり乗せていれば反対側の足は重さが空っぽになり軽く動かすことができます。
その空っぽの足を一歩前に出す。
次に、前に出した足に重心を全部移動させていく。
すると今度は膝立ちをしている足が空っぽになって軽くなるので、この状態で重心が乗った方の足でまっすぐ上に立ち上がる。

これだけですが、重心移動をきっちりと出来ていれば殆どよけいな力を使わずに立つことが出来ます。

比較としては足を前に出すところ、立ち上がるところで重心移動をせずに行ってみると非常に動きが重くなるのがわかると思います。
実際に色々と試してみて変化を感じてみてください。


それにして正座というのは裸足で畳という日本文化ならではの座法ですが、非常に良く出来た姿勢です。
あぐらなどに比べて骨盤が起こしやすく、姿勢がまっすぐになって上半身の力が抜けやすい。
肩凝り、腰痛などの予防などにも正座は効果的だと思います。
まぁ、足がしびれやすいのが欠点ですが、慣れればあまりしびれなくなってきます。

例えば長時間でなくても一日5分や10分でもいいから正座をするという正座健康法なんての作ったら流行るんじゃないかな。
毎日正座をするだけで身体が整ってくる「整座」健康法!なんてね。

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