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柔術稽古日誌「首と膝の緩み」

12月は体験入門者が続いたこともあり転がる稽古に時間を結構割いた。
初めての人はもちろん入門した後も、上手に転がれるかというのは非常に大事であるし、技を覚える上では必須スキルとも言える。

転がる為には膝の抜きが重要ではあるのだが、そこを意識するあまり、身体の他の部分が緊張したり姿勢が崩れてしまっては元もこともない。
そこでちょっと視点を変えて首を緩めるというのをやった。
首の緩め方に関しては、以前の日記、柔術稽古日誌「首を緩める」もご覧ください。

首膝の連動まずは立った状態で意識的にふっと首を緩めるという動作を繰り返してもらい、その時に起こる身体の変化を観察してもらった。
首の緩め方がわからない人は、瞬間的に首の後ろを縮めるようにあごをフッとあげると首が緩む感覚が掴みやすい。
イメージとしては貧血で意識がふっと飛んで崩れるような感じ。

そうして首の緩みを観察していくと、首が緩んだ瞬間に膝が連動して緩むことがわかる。
面白いのが膝を緩めるという意識がなくても首が緩むと勝手に膝が緩むという点です。
膝を「緩めよう」という意識がないので非常に柔らかく膝を抜くことができる。

となると今度は逆に首が緩まない状態で膝を緩めようとするとどうなるかを確認してもらう。
やってみるとその差は歴然で、首が緩まない状態で膝を緩めようとすると身体に緊張というか固さを感じます。

つまり膝を抜くという行為は決して膝だけを緩めるということではなくむしろ首が緩まないと膝が緩まないとも言えるのです。
もちろん最終的に言えば身体のどこも居つかないように緩めなければならないのですが、首と膝というのは連動しやすくまたどちらかが緊張しているとその影響を受けて固くなりやすい。

さらによく観察してみると実は膝の緩みというのは足首の緩みに繋がっていくる。
そう!首と足首の首つながりです。
となると当然のように手首も、という話になります。

柔術において首、足首、手首が緩むと技ががらっと変わってきます。
今回は細かい話はおいといてとりあえず首と膝(足首)の緩みの連動というのをわかっていただければOKです。

身体にある3つの首はとっても大事ですから軽んじては駄目ですよ。

まあ、言うなれば・・・

3つの首だけにみくびるな、ということですかね。

お後がよろしいようでm(__)m

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