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柔術稽古日誌「潜らない」

最近はずっと腕の重さを乗せる稽古をしています。
この動きの一番のポイントは姿勢。

とにもかくにも姿勢をまっすぐに保つのが重要になってきます。
その上で腕の落下を使うのですが、優先順位としては姿勢さえしっかり出来ていれば腕の落下は少々の不出来はごまかせますが逆に姿勢がしっかりと出来ていないと効果は半減です。

そこでこの稽古の時は身体を真っ直ぐに保つ方法として、水面から首から上だけ出ているというイメージをします。

水面1
腕を落下させるときに、身体が前傾したり膝を曲げすぎて沈むと水の中にもぐってしまい息が出来なくなってしまいます。
あくまでも水面から顔を出したまま腕の落下を行おうとすることで姿勢が保ちやすくなります。

姿勢と腕の落下という原則さえ保てていればどんな形でもこの稽古は出来ます。
実際、稽古では手の持ち方を変えたり相手との接触の仕方を変化させたりしながら、あらゆる状態から姿勢と腕の落下のみで相手を崩すということを検証してみました。

やってみた形の一例としては相手と正面で掌を合わせた状態から相手に腕の重さを乗せたり、お腹の上で掌を組んでもらいその上に拳を乗せて重さを乗せて崩すなど。
お腹で崩すパターンは慣れれば相手の掌が無くてもお腹に直接拳をあてて重さを乗せて崩すことも出来ます。
水面2
型で言うならば手鏡、打込捕、手刀絞、巻込、木葉、雅勲等にこの動きを使ってみると非常に面白いです。
本来なら関節技を極める型が関節を極めずに相手を崩せるようになります。

感覚をつかんでしまえば簡単ですが、姿勢をまっすぐに保つということに関して言えばあくまでも身体全体が居ついていないというのが前提となります。水面3

特に今回の稽古では膝を殆ど曲げずに技を行いますが、決して膝を固めているわけでなく状態としての抜きを保っているという点が大事です。
水面4

姿勢も見た目が真っ直ぐであれば良い、という単純なものではないのでちゃんと稽古の中で身体の個々の部位もチェックしながら感覚を掴んでいく必要があります。

とりあえず今回の稽古に関しては相手と一緒に水中に潜っての息止め我慢比べにならないように水面からしっかりと首を出したまま楽な呼吸を維持したまま技が出来るように意識して行いましょう。



2 Comments

まさ  

あくまでも、
腕の重さですか、
それ以上の重さが加わる事は
ありますか?

2013/09/21 (Sat) 16:49 | REPLY |   

あんころ猫  

基本的には腕の重さのみです。
ただ、他の重さが全く加わっていないのか、と言われれば断定はしづらいですね。
ですので稽古の時の感覚としては腕の重さのみを使っているとイメージしながら稽古できれば、ぐらいで良いかと思ってます。

2013/09/21 (Sat) 23:50 | EDIT | REPLY |   

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