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柔術稽古日誌「坂道をおりる」

最近は、体験入門者が多くその度にまずは転がる稽古をするのだが、これを最初から上手に出来る人は非常に少ない。

腰を落としていくとどうしても身体を支えようと緊張してしまい、力を抜くというよりもスクワットに近い感じになってしまいます。
かといって力を抜こうと意識して行うと今度はどすんと尻もちをついてしまう。

ゆっくりと徐々に力を抜きながら転がってくださいと説明するのだが、力を抜きながら転がるということにイメージがわかない人も多い。

そんな時にこんな話をよくします。

「自転車で急な坂道をおりる状態をイメージしてください」

「はい」

「坂道ですから自転車はこがなくても勝手に進みますよね」

「はい」坂道自転車

「では、あなたはブレーキを使わずに急な坂道をおりていきますか」

「いや、それは危ないのでブレーキをかけながらおりていきます」

「そうですよね。そのブレーキのかけ方が転がる時の緊張と同じなんです」

「?」

「ブレーキを握ったりゆるめたりを繰り返している時は急激な緊張と脱力を交互に繰り返しているわけです」

「でもそうしないと坂道をおりれないんじゃないですか」

「いいえ、もしブレーキをゆっくりとじんわりとゆるめることが出来れば自転車は等速でゆっくりと坂道をおりることが出来るはずなんです」

「・・・」

「なぜ、それが出来ないか。それは要はブレーキを握ったりゆるめたりする力の微調整ができないからなんです。だからブレーキを思いっきり握ったり、いきなり緩めたりの両極端を繰り返してしまうのです」

「だから転がる時も緊張した状態からゆっくりと脱力することが出来れば身体は等速でゆっくりと地面に転がれるはずなんです」

「なるほど」



まあ、こういう話をしてイメージとしてはわかってもすぐに転がりかたが上手になるわけではないんですけどね(^_^;)。


ただ自分の身体の緊張や脱力の仕方が大雑把になっているということはよく理解出来る話なんじゃないかなと思います。


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ゴールデンウィーク特別ワークショップ!!

いよいよ1週間後!!

「受け入れる稽古×八光流柔術入門」

4月29日(火・祝) 東松山で開催  詳細は コチラ

本も発売され最近注目をあびつつある八光流柔術。
当ブログの検索単語も「八光流」「八光流柔術」が急に増えてきました。

八光流柔術ってどんな武道なの?
脱力って何?

年を取るほどに上達する武道、八光流柔術を体験してみませんか。

八光流柔術入門とは言っても、一般向けのワークショップですので武道など全く経験が無い人をイメージしておりますので男女年齢にかかわらずどなたでも気軽に参加できる内容です。

武道経験者には多少物足りない内容になるかもしれませんが、相手の動きを邪魔しない、相手になるべく協力する、自ら積極的に転がるという受け入れる稽古に興味がある方はぜひお越しください。

未定ではありますが道場が忙しくなってきたので、ワークショップの開催は今後は控えるかもしれません。

柔術に興味のある方、入門を考えている方はこのワークショップの参加は非常にお得な機会ですのでぜひご利用ください。
ワークショップ参加者で道場に入門された場合の特典も考えています(^^)

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