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柔術稽古日誌「手は横着?」

手というのは非常に器用です。

掴む、握る、触れる、撫でる、押す、引くetc.あらゆる動きに対応することが出来る。

柔術においても手の使い方というのは非常に重要ですが、手だけではなく身体全体の動き(重心移動)とのリンクがとても大事です。

しかし手というのは器用すぎるが故に、ついつい横着してしまいがち。

ドアの開け閉め例えば、ドアを押して開けるという動作をする時、足を止めていても手を伸ばせば開けます。

でももしそのドアが非常に重く固いものだったらどうでしょう。
おそらくドアを開ける時に足を動かして身体全体を使って開けると思います。

手だけでもそれなりの力を出すことが出来るし、モノを動かすことが出来ます。
だからこそ人は手の動きだけで間に合う作業に関しては手以外の部分を使わなくなってしまう。

しかし先ほども言ったように、柔術における手の動きというのは部分ではなく身体全体の動きにリンクしなければなりません。

単純に言えば、手が動くときは必ず足も動くということ。

なまじ力がある人ほどドアの例のように手だけで済ませられる事は手だけ動いてしまいます。
無意識にこれぐらいなら手の力だけでいいだろ、というスイッチが入ってしまうのです。

ですから手だけで動くという横着するクセをなくす為に稽古の時は、どんな小さくて軽い動きにも手と足が連動して動くような意識が必要です。

そういう意味では身体が小さい人や女性等は相手は常に自分より力が強いという意識があるので身体全体で動くクセがつけやすい。

手だけで動くクセが抜けない限りいつまでたっても技は小手先になってしまいます。

技が上手くいかないというのは実は足が動いてない、まさに足が足りないんです。

足を使わずに手だけで技をやろうとするから不足するんです。
しっかり足が満たされていれば満足できる動きになるんです。

あなたの技は不足していませんか。

5 Comments

5/1入門あんころ紅の豚  

なるほど、不足とは足が足りない。
足の上の腰が乗り足りない、上半身が足に乗り足りないという事ですね。

本日6/24の田端クラスでの稽古でも、肩>肘>前腕を落とすという稽古をしましたが、やはり、足と連動というか、相手の先に重さをかける稽古と言えば言えますが、観点を変えると身体を過不足なくその重さを使う練習ですね。

また、その中で、やはり姿勢が大事だと思い知りましたが、姿勢を良くしよう良くしようとすると余計な緊張でぎこちなくなりがちですが、あんころ猫先生のアドバイス水中から顔を出して顔をそれ以上水中に沈めないように浮かべておくというアドバイスをもらいましたら、実に楽に姿勢をというか身体全体を立てておけました。

もちろん、これまでこのブログおよび左の紹介されている「柔術稽古覚書」にも紹介されている事で、情報、知識としては知っていることでしたが、実際の場面でアドバイス頂き、なるほどと思いました。

将に、正に、当に、ドンピシャリの感覚でした。

それまでは無理矢理偉い人になってと思ってやっていましたが、そんな余計な努力、緊張はいりませんでした。

八光流、少なくともあんころ猫先生の所では、本当に余計な力は入らない。非力な人ほどその力を発揮しやすい?!

私のような非力な人間にはぴったりの流派です。
色男、多少の若さと美貌と脂肪はあっても、力と金は無かりけり。

力の無い人、スポーツや武術などに染まってない人の方がその力を発揮しやすいようですね。
万有引力の法則を活かす武術と言えるようです。

あんころ猫先生は40歳からと言っておりますが、私のように50歳過ぎてからでも、若い人以上に、大いに楽しめます。自分のその脂肪と重さを活かせます。

他の武術では考えられないことでしょうが、私は夕食を早めに取り、体重を増やしてから稽古に参加しています。
それで吐いたりはしませんし、重さを活かす練習ですので、重ければ重いほど技は利きやすくなる(あんころ猫先生は決してそんな事は言っておりません。私の勝手な言い分です)。

器用に手が働かないように、手を程ほどにしておいて、足を起用すれば、身体がそれに乗っていれば大丈夫。

横着を無くし、不足をなくす稽古の様です。

いやー、本日の稽古も面白かった。

2014/06/24 (Tue) 23:12 | EDIT | REPLY |   

アニ  

初めまして、関口流を習っています。
いつも参考にさせていただいています。
これからもよろしくお願いします(^^)

2014/06/27 (Fri) 07:23 | REPLY |   

あんころ猫  

あんころ紅の豚さん
いつもコメントありがとうございます。
これだけがっつり書いてくれるならぜひ稽古ブログなんぞ書いてみたらいかがですかね(*^_^*)

アニさん
コメントありがとうございます。
拙い内容ですが、参考にしていただけるのなら嬉しいです。
これからもよろしくお願いします(^^)

2014/06/27 (Fri) 10:44 | REPLY |   

5/1入門あんころ紅の豚  

稽古プログを書く?

コメントの仕方は分かるのですが、自分で書くってどうすれば書けるんですか?

また、やはりあんころ猫先生が解説してくれたことを起点に、稽古してみての新たな感覚、理解、認識は欠けますが、ゼロから自力で書くというのはやはりなかなか気が引けます。

なにぶんシャイな物ですから。

物陰、人影からなら何とかなんです。

ごめんなシャイ!

2014/06/27 (Fri) 22:48 | EDIT | REPLY |   

5/1入門あんころ紅の豚  

6/27(金)の馬橋クラスの稽古でも

本日も、実に実りのある稽古が出来ました。
そのレベルにあった稽古材料を提供してくれ、その時々のやり過ぎている部分を気付かせて貰え、余計な事を削ぐ稽古としては、やはりこれ以上の場は無いですね。

各クラスで参加する人それぞれの個性もあり、受けもことなり、それぞれに学べますね。

本日も師範が3人という豪華なクラスで、姿勢の大事さ、分かっていたつもりの姿勢が本当は分かっていなかった。
足と手が一緒に動くとはどういうことか。
膝と肘が一緒に動くと言うこと、重さの乗せると言うこと、これまでもそれなりに分かっていたつもりになっていましたが、いやいや、またまた、新たな体験を通して自分自身の不自由さとともに、素晴らしさを実感出来ました。

面白い!

多少、やることは変わっても自分自身の身体感覚、重さを感じる、余計な事をしない。自分自身を信じる。その自分を選択するということを、本日も小針師範に身をもって伝授してもらいました。

あんころ猫先生の教えがさらになるほどと身に染みました。

崩れる自分、自分で固まり、居着き、相手を支えている自分。自信なげな自分。やる気満々で、固まっている自分。本当に自分一人では中々見えない、出会えない自分に会え、出会え、そして変化させて行ける。

本当に面白い一時です。

今日もお陰様で、自信なく縮まる自分から、自分を信頼し自身をもって気持ちよく広がれる自分も体験出来、本当に有意義な一時でした。

小手先では無い、身体の使い方、身体全体を仲良く使う使い方、存在の仕方を実感出来ました。

稽古が益々楽しみ、楽しみ!

2014/06/27 (Fri) 23:04 | EDIT | REPLY |   

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