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柔術稽古日誌「楽しい稽古」

28日(日)は本年度の稽古納めでした。

ざっと今年一年を振り返るとなんと言っても11月に新道場がオープンしたというのが大きな出来事でしたね。
道場のシステムも月会費となり稽古に出放題となった為、稽古の参加者もぐんと増えました。

今年は5月に道場から新師範が三人誕生したことも印象深いです。
師範になってからの半年間でこの三人は道場の誰から見てもかなり上達したと思います。
それは技術的な部分だけでなく指導の仕方や立ち居振る舞い全てにおいてなんとなく貫禄が付いてきた感じがします。

道場全体の門人数もかなり増え、一時的に入門の受け入れをストップもしましたが現在は道場も広くなったので多少余裕が出てきました。
それでも稽古の質を維持する為にも、入門者の制限はこれからもちょこちょこと行う予定です。

今年後半の昇段で高段者も一気に増え、稽古の中でもその人たちが初心者をリードする場面も多くなってきました。
その様子を見ていて面白いのが一人一人稽古の説明ややり方がバラバラというところ。
たまに高段者の門人が指導中に「この教え方で合ってますか?」なんて聞かれることもありますが、基本的に私はよほど的外れなことでもしていない限り何でもOKです。
むしろ指導の仕方が一人一人違う方が面白いと思っています。

私自身が稽古を指導するにあたって一番大事だと思っているのは「楽しんでもらう」ということ。

今日楽しかった、と思うから次の稽古に来てくれるんです。
次の稽古も楽しかったら、また次の稽古も来てくれるんです。
稽古って単純に言えばその積み重ねなんだと思います。

だから門人達も指導する時は、目の前の人が稽古が終わったあとに「楽しかったー」と言ってくれるような稽古をしてほしいなと思っています。

そうやって楽しい稽古さえ続けていれば、これからも八光流柔術豊和会の行く末は安泰に違いない。
あんころ亭
えっ、ずいぶんと楽天家だねって?

いえいえ、私は楽転家ですから。




こんなしょーもないブログですが門人を始めブログをいつも読んでくれる皆様。
これからも引き続きよろしくお願いします。

1 Comments

あんころころ紅の豚  

嬉し、楽し、面白し、めでたし

八光流稽古2015.01.06(火)田端初稽古

新年第1週目、八光流稽古益々、ますます、マスマス、どんどんドンドン楽しく愉しくなってきた。

新たな稽古課題:座りでの肘振り落下崩し

肩、肩甲骨抜いて、相手に掴まれた部分はつながり部分で、そこはほっといてその連結部を通して、肘の重さと落下を相手の頭、肩、腰に伝えて肘の重さで崩して腕の落下で転がってもらう。

立位でも同じだか、膝を緩めて肩、肘、腕の重さを踵に落とす。

右側の肩、胸は張れ相手と繋がり、肩甲骨が後ろに落下できるが、左側は前に縮まり丸まって、相手と繋がれず重さが相手に伝わりにくい。

左腕は、相手との間合いを取り直して、適切に腕の重さが相手に乗せられるようにしたら重さが相手に通るようになる。

足元からの重さの反動、伸びを腕、手を介して相手に伝える。軽く気持ちよく伸びやかになるだけ!

O氏との稽古で、死んだ手、ニャンコの手、八光に開いた手、握って固めた手の違いその意味を如実に実感出来た。その結果、重さを乗せるという状態がどういう状態か、そして、それを伝え続ける、流し続ける感じが、これまでになく繊細に継続し、コントロール出来ることに気づく。

左肩が窮屈に縮まっていることがよりハッキリ体感。肩の状態をキープし、腰から上を少しだけ調節し、相手との間合いを正せば、良いことも実感出来た。

さらに脚、膝の緊張と前がかりの状態とと踵重心でこ膝の開放された状態の差も明確に体感出来た。


7日(水) 馬橋道場

小針師範、菊地師範からの指導を受け、姿勢を正し、肩甲骨を躯幹の上をほんの少し滑らせるだけでオッケイで、腕、肩は、ほとんど動かさずとも、相手は、崩れることに感動。

左右の肩の状態の違い、アンバランスが、やはりある。左が前に丸まり固まっている。

また、受け手の持ち方も、ズッーと引き下げ引け下げる人もいて、その場合は、掴まれた部分をある位置、高さに自分で固定して相手と釣り合わせて置いて肩甲骨から落下させる。

全身のリラックス、特に下半身、そして重さを踵に落とす。わかめ、昆布のようにゆらりと揺れられる立ち方。

掴まれて圧が一番掛かっているところはほっといて、大概はその先の先にぶら下がり、軽く皮膚接触させ、その先を捉え続けて落とす。

力は要らない。

8日 (木)田端クラス

左肩は、縮まっているので外側に広がる感じで相手の接触部から繋げておけば良い事に気づく。

間合い & バランス & 流れ     相手に実際に触れる時にはほぼ終わっている。

広沢先生からの指導で、改めて実感。上がるから下がる。身体は楽な状態から延び上がるから、腕は肩甲骨、肩から下がる。落ちる。腕が落ちるから、身体(脚、躯幹)は、スッと伸びやかに伸びる。伸ばすのではない。伸びた感じで姿勢が崩れずに保持される。

落下後のフォローは、人により、間合いが違い、軌道も異なる。両手を二人に片腕づつ持たれても、相手との接触とつながりの調和を崩さずに濃淡、ムラなく相手の先に重さを乗せ落とし続ければよい。身体全体が、相手と一体化して居る感じ。相手を感じ続ければよい。

リズム、のりは、ユーミンの『ルージュの伝言』が、ピッタリ!!!  軽快に楽しくウキウキと!

取り分け楽しかったこと!

1.上手くいかない時も、受けて貰い、相手にやってもらう中で、その時々の問題点と課題が自ずと見えて来て、これまでやってきた基本的なこと 

【落下できる姿勢、肩甲骨の落下、肩〉肘〉手首の順、へそとへそ、先を捕まえ続ける、流れに乗り続ける、動き続ける、相手についていく。接触部は連結部であり、直接意識せず、動かさない 】 

に帰着し、それに気がつくと自ずと答えが解放され、気持ちも開放されること。失敗からもドンドン学べる。気づけるようになった。成功はただの確認。

2.広沢先生に受けてもらう際に、手首を握ってもらい相対してもらっただけでも、これまでの受け手の状態、触れた感触、全身状態が全く異なることに気づけ、一度の失敗でどういうわけか瞬時にその状態、場に馴染む事が出来、考えることなく、皮膚一枚の移動と数ミリの落下から始まり、全くの手応えなく、気持ちよく流れるように動けてしまったことに、感動した。

また、その結果から、触れてから何かしようとしても遅いこと。何かしようとして相対した時には、既に居着きであることに気づく事が出来た。

触れる前から、接触する数ミリ前、1、2秒前から始まり触れた時にはほぼ終わっており、慣性で、相手についていけば良い感じ。というこれまでにない感触、感覚、レベルを体感出来た。

えっ! こんなんで良いの という感じ!!!

また、これまでもやろうと思うと失敗し、仕事も終わったと思ってホッとした感じ、笑った状態の方が上手くいことに、改めて納得できた。

また、触れる前に終わる感じで稽古相手に改めてやってみたら、切れが良くなっていたというか、流れに乗れ、流れらるようになり、以前の感触よりもさらに良くなっていた。

3.新たな感触で、新たな課題も楽に解放

相手の襟首をつかんでの引き落とし崩しでも、最初は、襟首を掴んで握って、居着いて何かしようとしてきちんと失敗したが、直ぐにその居着きの原因が体感され、小指に引っ掛ける程度であとはそのつながり部分から肘、身体の重さを伝えて相手の身体、軸の落下による崩しは同じであり、手応えなく崩せた。崩せたことよりも、そのことに一度の失敗で気づけ、こうだと思った瞬間に、やる前にできる感じを得られたことが、生まれて初めての感覚で、嬉しく面白かった。

相手との間合い、相手の言葉、身体の言うこと、訴えていることが、やっと聞けた感じ。

同様に、頭に触れての落下での崩しも、落下といえば、落下。重心移動といえば重心移動であり、皮膚接触といえば、皮膚接触。渾然一体の感じと、触れる前に既に相手が崩れる感じも捕まえられた。

いやー、実にワクワク、ウキウキ、楽しくて楽しくじっとしていられずに、挨拶もそこそこにスキップを踏む感じて軽やかに帰宅してしまった。

嬉し、楽し、面白し、めでたし、めでたし

2015/01/09 (Fri) 08:20 | EDIT | REPLY |   

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