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柔術稽古日誌「人は常に崩れている」

人間の身体は普通に立っている時、静止しているようで実際には静止していない。
重心の揺らぎ1
例えば測定器のようなもので足裏の重心の位置を測定するとじっとしていても重心がぐらぐらと動いているのがわかります。


人間は無意識に常にバランスをとり続けています。

これが重心の揺らぎです。

この揺らぎを止める簡単な方法があります。

まず片足立ちになってみると重心の揺らぎがよく感じると思います。

その状態で壁などに指一本でいいので触れてるとピタッと揺らぎが止まって安定するのがわかります。

つまり固定されたモノに触れるとそれを支えにして揺らぎを止めることができるのです。
重心の揺らぎ2
では触れるものが壁ではなく人の身体だとしたら。

その身体がガチっと固まって状態ならば先ほどの壁と同じように触れるだけで揺らぎを止めることができます。

しかし身体を固めない、つまり揺らぎが消えない状態の身体ままだとしたら相手はその身体に触れても揺らぎを止めることは出来ません。

イメージとしては片足立ちで揺らいでいる時に、周りの空気に触れても揺らぎを止めることはできないのと同じです。
重心の揺らぎ3

人は常に重心が揺らいでいるというのは柔術的に言えば人は常に崩れている状態なんです。

その揺らぎを止めてしまっては崩れているものをわざわざ安定させているようなものです。

だから大事なのは相手の重心の揺らぎをいかに邪魔しないか、ということなんです。

その為にも居着かない身体、脱力してゆるんだ状態が必須です。

相手と自分の身体が上手く一体化出来ると、揺らぎの同調現象が起きます。

揺らぎの同調現象この状態になると、自分が揺らげば相手もそのゆらぎに同調して動き出します。


「崩」という漢字は山の下にふたつの月(にくづき)つまり身体があります。

山を支えている二人の身体、これが揺らぐことで崩れる。

技における「崩す」という感覚。

今までとは違う視点から見てみると新しい発想が生まれるかもしれません。


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