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柔術稽古日誌「呼吸で動く」

現在、柔術新理論の全体像をまとめているのだが、その理論を稽古のなかで検証すればするほどまた新たな発見があるのでなかなか進まない。

ベースとなるのが経絡などの東洋医学で、鍼灸師など元々東洋医学に携わっている人にはわかりやすいが全く知識がない人には逆にとっつきづらい部分もある。

とはいえ八光流柔術はツボや経絡などの東洋医学を元にした皇方指圧が最初から技術体系として組み込まれた武道。

そういう意味では八光流と東洋医学の知識は切っても切り離せないものなのです。

先日行った施術家・セラピスト向けのワークショップではこの新理論による身体の使い方の実証実験となりましたが予想以上の効果がありました。

とりあえずもう少し時間をかけてじっくりとまとめていく予定です。


さて、それはそれで稽古の中で今気をつけてやっているのが「呼吸」

今までにも門人からは呼吸の仕方など聞かれることもあったが「呼吸は自然にやってればいいよ」と言ってきた。
なぜなら呼吸を気にしすぎて身体の動きが不自然になるのを避けたかったからです。

しかし新理論では呼吸もかなり重要な要素となるので全く触れないわけにはいかなくなり最近は少しずつ呼吸の仕方についても稽古で触れるようになってきました。


柔術ではなるべくならよけいな筋力は使いたくないので、出来れば最小値の力で動くことをベストと考えます。

最小値の力で動くために利用するのが主に重力。

腕は力を抜けば落下するし、膝を抜けば身体は沈む。
つまり重力を利用すれば筋力の力は使わずに動くことが出来ます。

実際、柔術の技の多くはこの重力を利用したものが多い。

そしてもうひとつ力を使わずに動けるのが呼吸。

無意識の動き例えば普通にリラックスして立った状態でゆっくりと呼吸してみます。

すると呼吸に合わせて身体がわずかに動いていることが分かるはずです。


この時の身体の動きというのは肩を持ち上げよう、腕を下げようといった意識的な筋力を使わずに起こる動きです。

もちろん呼吸の際に筋肉を全く使っていないのかと言えばそういうことではありません。

重要なのは身体の動きが意識しておきているか無意識におきているかという点。



それから呼吸による動きの特徴として多方向性というのがあります。

例えば筋肉を使った動きというのは部分的にしか動きません。

全身呼吸
右手を動かそうとしているときは左手や足は動かないし、その右手の動きは必ず動かす方向というものがあります。

対して呼吸による動きは身体全体に及び、だからこそ多方向性の動きになります。

だから呼吸による崩しは相手にとって力の方向性を捉えることが出来ないので簡単に崩れてしまいます。

実際に呼吸を使った技の稽古方法は次回に書きます。

豚に真珠
何はともあれ呼吸を学ぶ上で重要なのはまずは脱力です。

結局の所、脱力がある一定レベルが達していないとどんな技術も宝の持ち腐れであり猫に小判であり豚に真珠に馬の耳に念仏、犬に論語、蛙の面に水、柳に風、のれんに腕押し、ぬかに釘・・・・あぁ、段々わけわからなくなって混乱してきた。


深呼吸しなくちゃ、すぅ~、はぁ~・・・・。



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