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初めてのニンジン

ある人には技がかかるのにある人には技がかからない。

そんなことは稽古ではよくあります。

そのパターンが何回か続くと相手に対しての印象が固まってしまいます。


「技をかけやすい人」と「技をかけづらい人」


特に苦手意識のようなものは一度つくとそれを覆すのがなかなか難しい。



ある時、AさんがBさんと久しぶりに手をとって稽古をしたら受けが柔らかくなっていてびっくりしたと言いました。

AさんにとってBさんの印象が大きく変わったわけです。


でもこの出来事、私の視点からみればちょっと違う。


Bさんは昔から受けは柔らかかったです。

ただこちらが力が入っていたり強引に技をかけようとするとびくともしません。

だからこの出来事はBさんが変わったというよりもAさんの技が以前より柔らかく変わったのでBさんの受けが柔らかく感じたのだろうという印象です。



これはどちらが正しい見方かということではありません。


「男子三日会わざれば刮目して見よ」

という言葉がある通り人はどんどん変わって成長していくものですから。


なんにせよ自分も周りも常に変化し続けているという事を意識していないと、世の中の全てを固定された意識で判断してしまいがちになります。




ニンジンが嫌いなひとは「不味い」という印象をもったままニンジンを食べるからよけいに不味くなる。


そんな時は、生まれて初めてニンジンを食べる人になってみましょう。


なんの予備知識もなく口に運んで食べてみる。



もぐもぐもぐ・・・



そうしたら案外美味しかったりする。




もし、自分にとって技のかけづらい苦手な人がいたら初めてのニンジンをやってみましょう。


案外、好物になっちゃうかもよ(笑)

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